RAMM:ΣLL:ZΣΣ
1年前、MJ急死の訃報に
「マイケルとラメルジーとリー・スクラッチ・ペリーは宇宙人だと思う」と書いた。
「死」ではなく、宇宙に帰っただけだと。
常にコスチュームに身を包み、特異なキャラクターであり続け、
その素顔をベールに包んだアーティスト、それがザ・ラメルジーだった。
出演しているはずのヒップホップ映画のクラシック[WILD STYLE]を何度見ても
僕はラメルジーのその容姿を確認することが出来なかった。
↑やりすぎラメルジー
どんどんエスカレートしていくモビルスーツ。
「人類で初めてガンダムの格好をした奴」と評した人もいた。
キワモノ扱いしていた人もいるだろうが、
ラメルジーをヒップホップという枠組みだけで見てはいけない。
偶像破壊武装主義
スランゲージ
ゴシック・フューチャリズム
アルファズ・ベット
といった、独創的な哲学、方程式、理論に基づいたライミング、グラフィティを
展開してきた。
"Beat Bop" by Rammellzee vs K-Rob(1983)
「HIP HOP史上最もレアなヴァイナル」
ジャン・ミッシェル・バスキアのアートワークばかり語られるが、
ここで繰り広げられる10分10秒にも及ぶ歴史的フリースタイルジャムは
ラッパーとしてのラメルジーのスキルを感じることができる。
バスキアの美術品的付加価値により、ジャケ付きオリジナル盤12インチは
$1,000以上で取引されている。
僕もリイシュー盤しか所有していない。
(右)自らの扮するキャラクターである[VOCAL WELL'S GOD]を描き下ろした
[SUPREME]のデッキ。
乗ってなんぼのスケートボードだが、シールドのまま保管。
ラメルジーを大々的にフィーチャーした[relax]誌No.65(2002)
世界的に見ても非常に価値ある素晴らしい特集。完全保存版
ラメルジーは享年50歳だったそうだ。
まさか、そんなに若かったとは...。
彼は裁判所で正式な手続きを経て本名「ラメルジー」となった。
生涯ラメルジーであり続けたのだ。
by imag0020
| 2010-07-02 22:31
| My Favorite Things