原論
『ビートルズ原論』和久井光司 (著)
ビートルズ関連書籍は、
無数に出版されていて、
当然、面白いものも面白くないものもあるんだろうが、
以前、
『ビートルズの謎』
って本を読んだら
めちゃめちゃつまらなくて、
こんな程度の内容で、
もったいつけて『謎』なんてタイトルつけんな!
って腹が立ったことがある。
しかも、その本の著者である
中山康樹さんって
『スイングジャーナル』の編集長やってた人で、
「ビートルズ研究の第一人者」
とも言われてるらしい。
なんか、ピンボケしてるというか、
ただのトリビア本みたいな内容でガッカリした。
まー、僕はビートルズのマニアでもないし、
むしろ若い頃はビートルズを避けてきたくらいなので、
ケチをつけるほどの知識を持ち合わせていないのだが、
僕の「なぜそれほどまでにビートルズという存在は特別なのか」
という単純な疑問にズバリ答えてくれるのが、
2000年に出版された『ビートルズ 二〇世紀文化としてのロック』
を改題して文庫化した
本書『ビートルズ原論』である。
同じく和久井光司氏の著者である、
『ビートルズ&アップル・マテリアル』
を資料として重宝してきたのもあって、
読む前から著者への信頼があったこともあるが、
とにかく面白い内容だった。
ただ、個人的には浦沢直樹氏の絵がそれほど好きではないので、
このカバーイラストは、
デザイン込みで本を愛する僕にとってはマイナス評価だ。(偉そうに)
by imag0020
| 2012-09-12 11:53
| My Favorite Things