アイマグブログ― カマタヒロシ 

imag002.exblog.jp ブログトップ

回顧

大先輩である林浩彦(ひろひこ)さんの
突然の訃報に接し大変驚いています。
愛媛在住で、ある年令以上の方なら
林さんのラジオを一度は耳にしたことがあるのでは。
僕は自分自身がラジオに出るようになるずっと以前、
10代の頃から林さんと面識がありました。
当時、松山のロック好きが通った、
知る人ぞ知る存在のカルトなロック喫茶。
薄暗い雑居ビルの階段を上がると、
b0133206_11333838.jpg
鉄の扉に『クリムゾンキングの宮殿』の、
あの印象的なアルバムカバーアートが
そのままデカデカと描かれていた。
そこに友達と恐る恐るドアを開け入ってみた。
その後いろんな店に行ったが
あの時ほど勇気がいったことはなかったかもしれない。
その店内にいたロック好きの大人の中の一人が林さんでした。
怖そうな店に入ったら優しい人がいた。
それが林さんの最初の印象。
僕ら高校生の子供が出入りするのが珍しかったのか、
マスターと林さんにはとても可愛がってもらい、
店内にたくさんあったレコードの中から
まだ聴いたことのなかったロックの名盤を聴かせてくれました。
僕の友人達はストーンズのカバーなどをやるバンド組み、
気に入られたのか、いつの間にか林さんもメンバーになっていて、その店でライヴをやったり。
あと、僕が新譜のレコードを買って来て、
なぜか林さんと店内で試聴してみるなんてこともよくあって、
b0133206_11343500.jpg
例えばブライアンセッツアーのソロアルバムと、
b0133206_11350405.jpg
ペットショップボーイズのデビューアルバム
なんてデタラメなセットで買い物をしてきても、
ちゃんと聴いてから批評してくれましたね。
元ネタを教えてくれたりとか。
そんなロックの先生と出来の悪い生徒みたいな関係だったのに、
それから7~8年後には一緒にラジオ番組に出ることになるのだから人生は解らないもの。
僕らが出ていたFM愛媛夕方帯の生放送に林さんが加わることになり、それから2年くらい?は毎週共演させていただきました。
確か1995年だったかローリングストーンズの2度目の来日を記念して林さんとストーンズ特番をやったこともあります。
b0133206_11363051.jpg
林さんは、1972年にTレックスの日本公演を
(多分)武道館まで観に行き、公演終了後に
翌年開催されるストーンズ待望の初来日公演の
チケットを手に入れるために
渋谷東急百貨店に徹夜で並んだんだそう。
結局、外務省の判断でストーンズの入国許可が下りず、
幻の初来日となるのですが、
その喧騒や落胆を実際に体験された林さんの話は
とても興味深いもので、番組に厚みを持たせてくださいました。
いま想えば共演と言っても、
僕なんかは当時まだキャリア2~3年ほどの若手で、
林さんのベテランらしい何とも言えない
穏やかで聴き取りやすい口調の前では素人同然でした。
僕が生放送の番組を降板してからは
局でお会いする機会も減っていき、
次第に街でお見かけしても会釈程度で済ませるようになり、
疎遠になっていきました。
とても残念でなりません。
闘病生活に苦しまれたと思います、
安らかにお眠りください。
ありがとうございました。

[PR]
by imag0020 | 2017-02-28 11:32 | My Favorite Things
line

DJ / 音楽評判家 / 80's洋楽王 / マットマートンファンクラブ / アイマグ編集長


by imag0020
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31