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アイマグブログ― カマタヒロシ 

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文脈

もう1週間経ってしまったが
先週のシーザーLFOでの
ノエル&ギャラガー、非常に面白かった。
以前も書いたけど、
僕はバックトゥバックに対して少々懐疑的というか、
(モチロン自分でやるのは好き)
あくまで本編のプレイあっての余興的なものとして捉えていたので、
バックトゥバックだけで2時間やりきるってどうなんだろう?
と思っていた。
よほど両者のコンビネーションがしっかりしていないと、
ただ曲を順番にかけるだけってことになりがちだし。
でも、そんな心配は無用だった。
文脈_b0133206_14085176.jpeg
とにかく圧倒的なテンポで次から次へとチェンジしていくので飽きがこない。
よく「オールジャンル」などと形容するが、
そんなレベルじゃなかった。
ホントに何でもかかってた。
正直、なぜこの曲からこの曲に?っていう文脈も繋がりも
不明な選曲が多数出てくるのだが、
そんなこと考えてること自体が無駄というか、
あそこまで好き勝手(失礼)にやれると気持ちいい。
お客さんも二人のペースに捲き込まれ、
個人的にはシーザー史上トップクラスの大爆発に感じた。
小西さんは7インチオンリーでプレイされてたけど、
これは小西さんのレコード好きを存分に表現できる一種の発明だなと思った。
僕はピチカートのファンでもなかったので、
小西さんのレコード好きな部分にしか興味がない。
その原点にあるのが、
文脈_b0133206_14061177.jpg
1991年に発刊されていた
Pop-ind's』という音楽誌だった。
当時、友人が持ってきてくれたのだが、
ピチカートを特集した誌面に
小西康陽、高浪敬太郎が選ぶベスト・レコード200
という企画があって、
その中で小西さんと高浪さんが好きなレコード200枚を
コメントとともに紹介していたのだ。
文脈_b0133206_14092540.jpg

この中には後に渋谷系だの、フリーソウルだのと称されるような
レコードが既に多数掲載されていて、
いま見ると定番、名盤と言われるようなレコードも多いが、
当時はまだ全く知らないような盤も多数あった。
スタジオワンのアルバムなども載ってたし。
モチロン、当時クラブキングの『Dictionary』もあるにはあったけど、
ディスクガイド『サバービア』なんかよりずっと前だし、
今ではこういった企画も『米国音楽』などで見かけることになるが、
このような形でパーソナルなセレクションをまとめて掲載したものを見るのは初めての体験だったように思う。
その後、僕もラジオをやるようになり、この本のようにレコードの楽しさを伝えられるようなものにしたいと常々思っていたので、
小西さんにお会いする度に毎回この本の話をしてしまう。

まー、とにかくレコードの好きな方ですよ。
僕の昔の買い付け話とかも楽しそうに聞いてくださるし、
例によって、どんなスリーブを使ってるかだの、
アダプターの話だの、レコードバッグの話だの、
180㌘重量盤LPの意味だの、レコトークに終始して楽しかったな。
僕のレコードバッグなんかバシバシ写真撮ってるし(笑)
以前、小西さんがリミックスしたヒップスターイメージの
プロモ盤7インチをわざわざ送っていただいたことがあって、
「その時の御返しをまだ貰ってませんよ」
と、言われてしまい(笑)焦ったけど、
小西さんに差し上げるようなレコードもなかなか無いので
次回お会いできる時までに見つけたいなと。
関係各位ありがとうございました。

by imag0020 | 2017-04-01 14:05 | My Favorite Things

DJ / 音楽評判家 / 80's洋楽王 / マットマートンファンクラブ / アイマグ編集長


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