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『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#7

『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#7
BLONDIE / THE TIDE IS HIGH
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ブロンディ、80年のヒットシングル。
この頃のブロンディのブレイクぶりはハンパなものではなく、
79年の[Heart Of Glass]から始まって、 80年の[Call Me]、
そして、この[The Tide Is High]、続く[Rapture](81年)と、
怒涛の4作連続全米No.1ヒットを記録しているのだ。
しかし、ブロンディは、その活動初期から評価されていたわけではない。
70年代前半からニューヨークで活動を始めているが、本国よりも
まず日本、そしてパンク・ニューウェーヴの渦巻く英国で評価され、
その成功に乗って米国に逆輸入されることになるのだ。
同時期のニューヨークのシーンと言えば、パティ・スミス・グループ、
テレヴィジョン、トーキング・ヘッズ、ラモーンズなど、
かの有名なライヴハウス[CBGB]を拠点としていた連中が中心となっているのだが、
ブロンディはそこからいち早く脱却し、ディスコ・サウンドを取り入れ、
シングル・ヒットを狙ったポップ路線へと移行する。
デボラ・ハリーが新世代のセックス・シンボルとして認知されたことも
成功を生んだ要因であっただろう。
しかし、なんと言ってもこのグループは中心メンバー、
クリス・ステインの類い稀なる音楽センスに拠るところが大きい。
例えば『ラプチャー』は、ジャズ・サックス・プレイヤー、トム・スコットを
フィーチャーしたアーバンなサウンドを展開したラップ・ソングで、
ラップを採り入れた楽曲として初の全米No.1に輝いているし、
この『夢見るNo.1』では、ジャマイカのシンガー、ジョン・ホルトの
ヴォーカル・グループ、パラゴンズによる60年代ロックステディ期の名曲を
カヴァーし、これもジャマイカのオリジナル曲をカヴァーした
初の全米No.1を獲得した楽曲となった。
原曲はロックステディらしいスゥイートなラヴ・ソングで、
“I'm Gonna Be Your Number One♪” と唄うサビが印象的だが、
訳すなら「私は貴方のNo.1になってみせる」というNo.1奪取宣言的な感じだろうか。
「夢見るNo.1」とは少し優しい印象になるが、見事な邦題センスではある。
それにしても、80年代初頭に一般的なアメリカ人にとってアンダーグラウンドな
存在であったハズのレゲエとラップで立て続けに全米1位を獲得しているとは…
同年代にやはりレゲエやヒップホップを果敢に採り入れていた
The Clashでさえ全く及びも付かない快挙である。
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by imag0020 | 2008-04-16 19:33 | レコード日記
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DJ / 音楽評判家 / 80's洋楽王 / マット・マートン・ファンクラブ / 野球カード蒐集家


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