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『インパクト・ジャケット図鑑』#3

『インパクト・ジャケット図鑑』#3

NINA HAGEN BAND / AFRICAN REGGAE
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旧東ドイツ・ベルリン出身、ニナ・ハーゲンのアルバム[UNBEHAGEN](80年)からのシングル。
このインパクトあるジャケットもアルバムからの流用デザインである。
ニナ・ハーゲンは劇作家の父と、反体制詩人で女優、オペラ歌手でもあった
母との間に生まれ、若い頃からオペラの舞台に立っていた。
ニナ・ハーゲンの形容不能なパフォーマンスには全てその原体験が生かされている。
演劇的なステージ、突然変異的なオペラ唱法、ジャーマン・エレポップ風サウンド etc.
ポーランドで最初のバンドを結成し、その後西ドイツに亡命、
ロンドンに起きたパンク、ニュー・ウェーヴの波と出会い、
いつしかシーンを代表する女性アーティストとして認知されていったのだ。
この曲はタイトルが示すとおりレゲエ、ダブを採り入れたニュー・ウエーヴサウンドが特徴だ。
歌詞もラスタファリズムやボブ・マーリーについて歌われているようだ。
が、しかしどこか決定的に間違ってるような印象を与えられるサウンドでもある。
同時代に活動し、レゲエ、ダブに接近した女性アーティストにザ・スリッツがいるが、
近年再評価された彼女達と違ってニナ・ハーゲンはキワモノ扱いされているようだ。
だが、真の狂気性や猥雑さという意味ではニナ・ハーゲンの方が勝っているような気がする。
by imag0020 | 2008-05-31 15:19 | レコード日記

DJ / 音楽評判家 / 80's洋楽王 / マットマートンファンクラブ / アイマグ編集長


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