アイマグブログ― カマタヒロシ 

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My Favorite Things
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レコードコレクターズ誌増刊 『日本のロック/フォーク アルバムベスト100 1960-1989』 タイトル通り、日本のロックアルバムを対象としたランキング。 「読者が選ぶベスト100」 「評論家が選ぶベスト100」 「年代別ベスト100」 の3つの項目に分けて掲載されている。 この企画に僕が共感したのは、80年代で区切っている点だ。 RCサクセションは90年に活動を休止したのだが、 ちょうどその頃から僕自身も日本の音楽に対する興味と関心が、 それまでの日本のロックとは異なる、新たな価値観を持って登場してきた自分と 同世代のアーティスト達に移行してきたからだ。 ソウルセットもスチャダラも90年デビューで、 今年20周年を迎えたことは何度も紹介したが、 後に渋谷系などと括られることになるアーティストの多くがこの頃を境に世に出ている。 日本のロックに対するスタンスが大きく変化していった 90年代についてはいずれ考察したいが、そういった意味でも、 この年代で区切っていることに共感したのだ。 それにしても、読む前から容易に想像出来ることだが、 この手の企画で海外のロックのランキングを付けると、 『アビーロード』が1位で、あとはビートルズと、4人それぞれの作品が 大挙してチャートインしてくるのが慣例化しているが、 日本のロックでも、これと似たような現象が起きる。 まるで日本のロックには、「はっぴいえんど」と、そこから派生したソロや関連 人脈しか存在していないかの如く、多数の作品がランキングに登場している。 はっぴいえんどの系譜とは、つまり細野晴臣~YMOと大瀧詠一に枝分かれ、 シュガーベイブやナイアガラトライアングルの流れから山下達郎や佐野元春、 といった人達。 ミカバンドだって、高橋幸宏が在籍していた訳だし、評論家が選ぶ9位に入って いる高田渡ソロでもバックをはっぴいえんどが務めている。 そう考えたら、読者ベスト10、評論家ベスト10を併せても、全く無関係だと思え るのはジャックスくらいじゃないか。 清志郎だって、後に細野や坂本龍一とユニットを組んでいる訳だし。 僕が彼らの存在を知ったのはYMO以降だから、 それこそティン・パン・アレーだ、はっぴいえんどだ、細野『泰安洋行』だ、 なんてものは全然リアルタイムでは聴いていないし、 それらの素晴らしさを知るのは随分後になってからだ。 僕が体験したのは、 細野より坂本龍一の方が偉くなってきた時代。 大瀧『ロンバケ』がバカ売れしていた時代。 『スネークマン・ショー』をみんなして聴いてた時代だ。 だから、ロックって言われると、RCやモッズの方がリアルに感じられたし、 YMOとは正反対の非ミュージシャン的なバンド、例えばプラスチックスや ブラックキャッツといったチープだけどファッションやサブカルチャーに繋がるような 存在に夢中になった。 (後のMELONやTINY PANXらヒップホップの人たちにも繋がる) あと、不思議なことに現代では日本のロックの代表格である矢沢やサザンも 軽視される傾向にある。 読者、評論家ともに50位以内に入ってるのは、読者の方で30位以降に サザンが2枚とキャロル1枚、評論家の方ではキャロルが辛うじて29位にいるが、 サザンはファーストが67位に入っているのみ。 矢沢のソロなんてどこにも見当たらないのだ。 僕も矢沢や桑田の熱心なファンではないし、売れているもの全てを毛嫌いしてい た時期もあったけど、ちゃんと存在を認めているし、好きな曲もいっぱいある。 実際、当時のはっぴぃえんどのセールスなんて彼らの足下にも及ばないだろうし、 多くの人にとっては後追い評価だったはずだ。 かなり偏ったランキングであることは間違いないだろう。 そういえば、HR/HM系バンド、ラウドネスやアースシェイカー、44マグナム、 ヴァウワウなんかも完全無視、一切関知しないスタンスだ。 なぜかこういったバンドに対する偏見は当時からずっとあるような気がする。 むしろ、海外の方が正当な評価をしていたと思う。 ま、他にもストリートスライダーズとか、入ってて然るべきバンドはいっぱいいるので、 いちいち突っ込んでもキリがないけど、松田聖子が読者の97位に入ってるのを 見ると、また不満が。 東京ロッカーズ系も少ないな。 あと、一つ思い出したのは中学生の頃、『ロッキンf』とかの音楽誌で 70年代の日本のロック特集を見てると 『村八分』、『四人囃子』、『外道』、『頭脳警察』、『紫』とか漢字のバンド名が いっぱい紹介されていて、なんか怖いなー、暗そうだなーって感じたこと。 聴いてもいないのにトラウマになった。 必見は、以前このブログでも触れたことがある、とんでもない音楽趣味を持つ 女優 成海璃子のベスト10掲載だ。 これは凄い。 なんと92年生まれ!の彼女が選んだ10枚のアルバム、 僕が聴いたことあるのは半分しかなかった。 本文でも「ローザルクセンブルグのファーストって、どこで買えるんですか?」 って(笑) ますます彼女の遍歴に興味を持った。 僕もランキング書こうと思ったけど長くなったのでやめます。 カッコイイのもカッコ悪いのもイッパイ聴いてきたけど、 今でも手元に残ってるのは、こんなレコードたち。
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やはりロックの美学はメンバー全員整列だなと。 クラッシュやスペシャルズのファーストも整列してるしな。
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