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『コマーシャル・ゾーン』シリーズ#5

『コマーシャル・ゾーン』シリーズ#5
<ホンダ編1>
MADNESS / IN THE CITY
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所謂2トーン・ムーヴメントと呼ばれた80年代のスカ・リヴァイヴァルで
スペシャルズと双璧を成す中心的存在を担ったマッドネスのヒット曲(81年)
一連の2トーン出身バンドとしては最も息の長い活動を続け、
ミュージック・ヴィデオ黎明期を最大限に利用することで、
そのコミカルなキャラクターを浸透させ全米TOP 10ヒットまで飛ばした
メイン・ストリームへの方向転換を成功させたバンドだった。
スペシャルズというクールな存在と常に比較され、軽く見られがちだったが、
英国パブロックの流れを汲んだ柔軟な姿勢を持つナッティなグループである。

そんな彼らの勇姿が日本のお茶の間を席巻したのがこのコマーシャルだ。 
http://www.youtube.com/watch?v=8yrbDh9yN3k
http://www.youtube.com/watch?v=7EBzJa-QcVs&NR=1
このコーナーではCMとのタイアップ曲を連日紹介してきたが、
それはあくまで楽曲を使用しているCMに過ぎなかった。
このCMの凄いところはマッドネス本人達がタレントとして起用されているところだ。
トレードマークであったムカデ・ダンスを始め彼らのキャラクター全開、
CMも続編のヴァージョンまで撮影されているし、
かなりの評判を呼んだことは間違いない。
マッドネスの日本での知名度も上がっただろうが、
この[CITY]という車のヒットにも相当な貢献をしたはずである。
ホンダが[CITY]を発売する時にたまたま[CITY]という曲をマッドネスが作っていて、
それが広告代理店の目に留まったのか、それとも最初から代理店とレコード会社、
バンド側との協議の末に生まれたプロジェクトだったのかは解らないが、
過去に類を見ないあまりにも見事な連係だった。
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# by imag0020 | 2008-04-12 12:00 | レコード日記

『コマーシャル・ゾーン』シリーズ#4

『コマーシャル・ゾーン』シリーズ#4
<サントリー編3> 
MALCOLM McLAREN with THE McLARENETTES / SOWETO
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マルコム・マクラレンといえば、パートナーであったVivienne Westwoodとともに
ロンドンはキングス・ロード430番地に構えたショップから70年代以降の
英国のスタイルと世界の音楽シーンに次々と爆弾を落としてきた人物である。
[Let It Rock],[Too Fast To Live, Too Young To Die],[SEX],[Seditionaries],
そして[World’s End]とレーベル、ショップ名を変えながら、その過程で
生まれたSex Pistols, Bow Wow Wowなどの仕掛け人として知られている。
しかし、本当の意味でマルコムがアーティストとしての本領を発揮するのは
80年代、ニューヨークでヒップホップに着眼し、プロデューサーに
トレバー・ホーンを迎えた自身名義のアルバム[Duck Rock](82年)からだと思う。
このアルバムは、ラジカセ、サンプリング、スクラッチ、
それにキース・ヘリング(グラフィティ)といったヒップホップの
アート・フォームとワールド・ミュージック的視点がバランスよく
ミックスされたラジオ・ショー的な内容で、80年代以降の
音楽スタイルや流行を完璧に予見していたと言える凄い作品だ。
この『真夏のソエト』はアルバム中でも比較的地味な1曲だが、
この曲が日本でこのような形でシングル・カットされていたことは
最近まで知らなかったし、マルコム自身が全面に登場するジャケットなど
このアルバムからの輸入盤12インチにも一切存在していない。
当然この『マリンクラブ』なる商品もCMも全く記憶に無いが、
ジャケットに表記されたタイトルも商品のカラーリングに合わせて
デザインされているし、かなり貴重な1枚だ。
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# by imag0020 | 2008-04-11 14:53 | レコード日記

『コマーシャル・ゾーン』シリーズ#3

<サントリー編2>
ELECTRIC GUITARS / BEAT ME HOLLOW
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ブリストルのグループ、エレクトリック・ギターズの日本デビュー・シングル(82年)。
数年前のNew Wave再評価時にも、このグループについて語られることなど
ほとんど無かったような気がするが、英国STIFFレーベルからのリリースで
日本でのデビュー曲がCMに使われるくらいだからレコード会社の期待も
かなり高かったのではないか。
コレもCM仕様のジャケットだが、残念ながらこのCMについて全く記憶していない。
砂浜なのか砂丘なのか、大学のサークルなのか、合宿か、
とにかくサッパリ見当が付かないが、
みんなで上半身裸でウイスキーを飲んでるなんて一体どういう状況なのか…。
邦題も曲の内容云々は関係なく完璧にCM発信で付けられたタイトルだと思う。
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# by imag0020 | 2008-04-10 12:16 | レコード日記

『コマーシャル・ゾーン』シリーズ#2

『コマーシャル・ゾーン』シリーズ#2 - サントリー編
80年代初頭、サントリーはなぜか当時のニュー・ウェーヴ系アーティストの
楽曲を積極的に起用していた。
ウルトラ・ヴォックス、ホルガー・チューカイ、エレクトリック・ギターズ、
カルチャー・クラブ『ミステリー・ボーイ』などが使われ、どれも話題になっていた。
(確か、カルチャー・クラブは日本でのCM用に製作した曲だった)
以前紹介したスクーターCM同様、見逃せないジャンルである。

<サントリー編1>
ULTRAVOX / NEW EUROPEANS
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初期の中心メンバーであるジョン・フォックスが脱退し、
新メンバー、ミッジ・ユーロ加入後のアルバム[Vienna](80年)からの2ndシングル。
ニュー・ロマンティック・ムーヴメントの中心的グループとして、
日本での人気を決定付けたのがこの曲だろう。
この曲の日本でのヒットの要因の一つにサントリーの
TVコマーシャルに使用された事が挙げられる。
エッジの利いたギターのカッティングがカッコよく、映像に印象的な効果をもたらした。
コレは、ウルトラヴォックスの写真すら使っていない完全にCM仕様のジャケット。
CMを認識していなければ何の事だかさっぱり解らないところが凄い。
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# by imag0020 | 2008-04-09 22:05 | レコード日記

『コマーシャル・ゾーン』シリーズ#1

『コマーシャル・ゾーン』シリーズ

このシリーズではTVコマーシャルに使われた楽曲を紹介しよう。
80年代は洋楽を使ったCMが非常に多く、
かなり異表を衝くマニアックなアーティストの起用もあった。
中にはアーティスト自身が登場するものも少なくない。
それに伴いシングルのジャケットにも多数の名作が存在している。

『コマーシャル・ゾーン』シリーズ#1-ホンダ スクーター編 
HAIRCUT 100 / FAVOURITE SHIRTS(BOY MEETS GIRL)
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アイドル然としたルックスと極上のポップセンスを併せ持つ
ヴォーカリスト、ニックヘイワードを中心に結成された
ヘアカット100の1stアルバム[Perican West](82年)
からのヒット・シングル。
当時メディアの取り上げ方もかなりお洒落さを強調されていたせいで、
ルックス重視のグループと捉えるムキも多かったが、
多数登場した一連のファンカラティーナなサウンドの中でも
サンバなどブラジリアン・ミュージックのリズムを
大胆に取り入れていて、断トツに洗練されていたグループだった。
このシングルは英国でデビュー・シングルとして リリースされた
『フェイバリット・シャツ』
(アルバム発売時にはこの曲の邦題が『好き好きシャーツ』
という絶妙かつ謎なタイトルになっていた。直訳ではあるが、
「シャーツ」と伸ばすのはナゼ?)と、2ndシングルの
[Love Plus One]のカップリングで、米国でも同様にカットされた。
いずれもダンサブルなアレンジで、90年代に入ってからも
ネオアコ、ギターポップ好きを中心に再評価された。
もちろん、いま聴いても全く色褪せていないし、
多くのDJによっていまもプレイされ続けているクラシックである。

これはホンダ『タクト』のTVCMに使用された際の広告仕様ジャケ。
CMシーンのカットを使用しているデザインが面白い。
精一杯オシャレな雰囲気を演出しているのが伝わってくるが、
やはりフローリングの部屋にタクトが置いてあるのは奇妙以外の何物でもない。
また、筆者の記憶ではこの広告の制作意図とは裏腹に
当時タクトを愛用していたのはヤンキーが主流であった。

さらに、ホンダは[LEAD]というスクーターのCMでは
ニューウェーヴ、ポストパンクシーンの最重要バンドPOP GROUPから派生した
[PIG BAG / Papa's Got A Brand New Pig Bag] (81年)
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というマニアックな起用を見せている。
これも通常のジャケットとは異なる広告仕様デザインだ。
普通にお茶の間にピッグバッグが流れていた時代…
今こそピッグ・バッグ、ヘアカット100と立て続けに起用した
当時の広告代理店とホンダのセンスを最大限に評価したい。
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# by imag0020 | 2008-04-08 19:46 | レコード日記
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DJ / 音楽評判家 / 80's洋楽王 / マット・マートン・ファンクラブ / 野球カード蒐集家


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