アイマグブログ― カマタヒロシ 

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『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#4

『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#4
THE BUGGLES / VIDEO KILLED THE RADIO STAR
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イエス、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド、シンプル・マインズ、
アート・オブ・ノイズ、グレース・ジョーンズ、マルコム・マクラレンなどの
作品を手がけ80年代を代表するプロデューサーとして知られる
(数年前にはアノ、t.A.T.u.もプロデュースしていた!)
トレヴァー・ホーンのユニット、バグルスのデビューアルバム
[The Age Of Plastic](80年) からの大ヒットシングル(79年に全英1位)
80年代に入り、ヒット曲を生むメディアがラジオからMTVを中心とした
PV(ヴィデオクリップ)の時代へと移行していく様を予見したこの曲は、
日本でもテクノポップ・ブームとともに紹介され人気を集めた。
この曲のヒットの要因は、もちろんキャッチーなメロディラインと
ラジオ・ヴォイスの効果的な使い方に因るところが大きいのであるが、
ここ日本でのヒットの理由の一つにこの見事な邦題のセンスも挙げられて
然るべきだろう。
ポップな曲調に対して一瞬違和感を覚えつつも印象に残る
『ラジオスターの悲劇』という邦題との奇妙な調和が面白い。

その後、81年にアメリカでMTVが開局し本当にミュージック・ヴィデオの
時代が到来するのは周知の通りだが、
1981年8月1日12時15分、MTV開局時の最初にオンエアした
ミュージック・ビデオこそが『ラジオ・スターの悲劇』だった。
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# by imag0020 | 2008-04-06 17:04 | レコード日記

『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#3

『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#3
THE FUN BOY THREE / THE TUNNEL OF LOVE
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テリー、ネヴィル、リンヴァル
スペシャルズのフロントマン3人によって
脱退後に結成されたファン・ボーイ・スリーの
2ndアルバム[Waiting](83年)からのカット。
デヴィッド・バーンプロデュースによる名盤。
彼らの作品も多数の名(迷)邦題が確認できる。
同アルバムからの他のシングルでも
[Our Lips Are Sealed]が、
『泡いっぱいの恋』だし、
(間違いなく「Our=泡」の語感で付けてる)
1stアルバム[The Fun Boy Three]など
『ファン・ボーイ・スリーがやって来る 
 ファン!ファン!ファン!』である。
(これも担当者が「ファン」という語感に引っかかって、
ファンを強調してみただけだと想われるが、
なぜビートルズ的な邦題なのか...)
そして、とどめがこの『愛の洞窟』のインパクト。
直訳と言えば直訳なのだが意味不明である。
この、「愛の~」は前回の「悲しき~」同様、
邦題登場頻度が非常に高い。
類似邦題として当然「恋の~」も多いのだが、
その使い分けは邦題担当者のセンスによるのだろう。
という訳で今日は『愛の~』ヒット曲集。

愛の微笑を  シャンカール・ファミリー・アンド・フレンズ
愛の物語   アラン・プライス・セット 
愛のラルゴ  アイズ・オブ・ブルー 
愛のユートピア  アルビン・リー&マイロン・ルフェーブル 
愛のひととき  マリアンヌ・フェイスフル 
愛の瞬間   ウインド・イン・ザ・ウイロウズ 
愛の歌は永遠に デラニー&ボニー 
愛の道しるべ   プレインソング 
愛の喜び     メリー・ホプキン 
愛のはじまり   シューシャ 
愛の恵みを    ジェイムス・テイラー 
愛のベル     メラニー 
愛の夢      リック・ウェイクマン 
愛の芽ばえ    ストローブス 
愛のシンフォニー  エスペラント 
愛のルネッサンス  イ・プー 
愛の悲しみ     デヴィッド・ボウイ 
愛の人工衛星    ルー・リード 
愛の炎       スイート 
愛のジプシー    フリートウッド・マック 
愛の出発      ベイビーズ 
愛のトリック    ダイアー・ストレイツ 
愛のきずな     リック・スプリングフィールド 
愛のやすらぎ    イーグルス 
愛の叫び      ジェニア・レイヴァン 
愛の歌       マーシャル・タッカー・バンド 
愛の色褪せて    ドゥルッティ・コラム 
愛の疑問      ストロベリー・スゥイッチブレイド 
愛のスペース・ガール シュリー・カリー 

…と、まぁ他にもいっぱいあるだろうがこんな感じである。
元々のタイトルに[LOVE]というワードを含んでいなくても
「愛の~」が使われている曲も多く、
こうしてみると「愛の~」は相当使い勝手が良いと言うか、
ある意味どんな言葉をくっ付けても成立するような気がしてきた。
が、これだけ列挙しても『愛の洞窟』はやっぱり断トツに変だ。
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# by imag0020 | 2008-04-05 15:49 | レコード日記

『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#2

『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#2

CASCADES / RHYTHM OF THE RAIN 
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このシングルはジャケットが示す通り、全世界に
『モッド』というユース・カルチャーを知らしめた映画、
『さらば青春の光』(原題:"Quadrophenia"/79年)の
サントラからのカットという形態でリリースされたもの。
サンディエゴ出身の5人組ヴォーカル・グループ、
カスケーズによる全米No.1ヒット、63年。
60'sオールディーズの超有名ソングだ。
この年代のオールディーズ・ヒッツを見ると、
やけに多いのが、この『悲しき~』と、『恋の~』を
使った邦題である。
以下は、『悲しき~』ヒット曲集。

悲しき片想い/ヘレンシャピロ
悲しき街角/デルシャノン
悲しき少年兵/ジョニーディアフィールド
悲しき悪魔/エルヴィスプレスリー
悲しき朝やけ/フォーシーズンズ
悲しきあしおと/スティーブローレンス
悲しきインディアン/ジョニープレストン
悲しきカンガルー/ロルフハリス・パットブーン
悲しき北風/カスケーズ
悲しきクラウン/ニールセダカ
悲しき叫び/アニマルズ
悲しき16才/ケーシーリンデン
悲しき女学生/パットブーン
悲しき戦場/バリーサドラー
悲しき鉄道員/ショッキングブルー
悲しき天使/メアリーホプキン
悲しき闘牛/ハーブアルパート&ティファナブラス
悲しき願い/アニマルズ
悲しきハート/スーザンシンガー
悲しきベイブ/タートルズ
悲しき慕情/ニールセダカ
悲しきラグドール/フォーシーズンズ
悲しきレター/パットブーン
悲しきサルタン/ダイアー・ストレイツ

...と、まぁこんな感じである。
何がそんなに悲しいのか、世の中悲しいことだらけである。
『悲しきカンガルー』とは、一体どんな唄なのか?
『悲しき闘牛』も同様、悲しいならやらなければいいのに。
とさえ思ってしまう。

THE SPECIALS / HEY,LITTLE RICH GIRL
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番外編としてスペシャルズにも『哀しきディスコ・レイディ』(80年)
という曲がある。(こちらは「哀しき」だが)
お金持ちのお嬢様を哀れむという詞の内容ではあるのだが、
原題とは全然印象の異なる邦題になっている。
さらに言うなら「レイディ」とは一体何なのか…?
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# by imag0020 | 2008-04-04 14:58 | レコード日記

『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#1

僕はレコード店の運営、クラブDJ、ラジオ番組の選曲、
音楽ライターを生業にしている。
これら全ての表現、活動に欠かせないのがレコードである。
中でも特に愛情を持って接しているのが7インチ45回転シングル盤だ。
人生を盛り上げてくれるこれらの45回転シングルは、
今までポップミュージックの目利きという一部の人たちに
よって熱心に集められてきたが、
ここではマニアでなくても楽しめるジャケット、タイトルなど
多角的な視点と共に様々な年代、ジャンルの7インチ盤を紹介しよう。
これは極めて私的な日替わり 7インチジャケット・ギャラリーである。
データで音楽が配信され売買される時代にアナログ・レコードの
存在意義とは何なのか?
時代の遺物と化した(と思われている)レコードの魅力に迫ってみる。

『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#1
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KURTIS BLOW / THE BREAKS(Part.1)
カーティスブロウによるオールドスクール
パーティラップ・クラシック、80年リリース。
[THE BREAKS]という簡潔なタイトルを
わざわざ『おしゃべりカーティス』という
脱力系な邦題にしてしまっている点が輸入されたばかりの
ラップミュージックに対する認識をよく表現している。

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TOM TOM CLUB / WORDY RAPPINGHOOD
翌81年にリリースされた
トーキング・ヘッズのリズム隊、ティナ&クリス夫妻による
ユニット、トムトム・クラブの大ヒット曲[Wordy Rappinghood]も、
『おしゃべり魔女』という邦題が付けられていて、
とにかく「ラップ」=「おしゃべり」というイメージでしか
表現しようがなかった当時の担当者の苦悩が窺えて面白い。
日本のポップ・シーンに本当の意味でヒップホップが定着する
ようになるのに、ここからまだ10年の月日が必要だった。
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# by imag0020 | 2008-04-03 16:40 | レコード日記
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DJ / 音楽評判家 / 80's洋楽王 / マット・マートン・ファンクラブ / 野球カード蒐集家


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