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アイマグブログ― カマタヒロシ 

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視覚

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In Fine Style: The Dancehall Art Of Wilfred Limonious
(One Love Books UK / 2016)
『興味深いレゲエ関連書籍を出版しているロンドンのOne Love Booksより80's, 90's
ダンスホールの数多くのジャケットアートを手がけてきた
ウィルフレッド・リモ二アスの書籍が発売!
彼が手がけたアートや関連文献など272ページにまとめた視覚的にも楽しめるオススメの1冊!』

9月に出版されてから長らく入手困難だった
リモニアスのアートブックをやっとゲット。
洋書なので少々お高いが、その価値は充分にある。
何よりこの書籍を企画し実際に出版した人(会社?)のセンスが素晴らしい。
少しでもレゲエに関心ある人ならリモニアスの作品を
一度は眼にしたことあるはずだが、
今までその存在がクローズアップされることは少なく、
どちらかと言えばカルト的なアーティストだった。
リモニアスのアートワークは一目見て彼の作品だと解る物が多い。
何と言っても代表的なのは
80年代ダンスホールクラシック
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ORIGINAL STALAG 17ー18 and 19(Techniques LP / 1984)
だろう。
実は僕は当初このカバーが好きではなかった。
ここに描かれたイラストは、
ダンスホールレゲエを象徴する、
永遠に語り継がれる一枚の印象を決定づけており、
そのあまりにも強烈なヴィジュアルイメージのお陰で
逆にこの辺りの作品を僕は遠ざけていたのだ。
いわゆる「ヘタウマ」な部類に入るコミカルで歪んだドローイング、
明らかにイエローを多用したカラーリング、
そして独創的なロゴデザイン。
全てがリモニアスならではのものだ。
最近では似たタッチの画を描く人も多いが、
これこそがオリジナルなのだ。
2000年頃に、みんながよく知る、とあるバンドのベーシストが、
彼らの作品のジャケにリモニアスの絵を使いたいと希望し、
コンタクトを取ろうと試みたが既に故人となっていたそうだ。
あの頃の彼らのアルバムや7インチにリモニアスのイラストがあったらと考えたら…。
ヤバイとしか言いようがない。
リモニアスはダンスホールのイメージが強いが、
サイエンティストやキングタビーなどのダブ系名盤のジャケも
多数手掛けている。
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僕が2004年に企画したクボタタケシZOOT松山限定ミックスCD
NEO CLASSICS 4.02』のアートワーク(by Typical Girls)
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このLPに描かれたタビーの王冠を切り取って、
お馴染みのクボタキャップを被せてみたら見事にクボタになったというもので、
アイデア含めて出来映えもとても気に入っている。
モチロン勝手にサンプリングしているけど、
ちゃんとオリジナルに敬意を表して
リモニアスの名前もクレジットしているので
機会があれば見てほしい。
とにかく、この本は絶対に持っていて損は無いはず。
僕にとってはフューチュラ、
スケシンさん、イルドーザー、 UJT先生と同様の重要度。
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# by imag0020 | 2016-12-27 16:58 | My Favorite Things

高山

現在発売中のミュージックマガジン2017年1月号
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ベストアルバム2016
レゲエ部門の5枚にナツサマーのCDが選出されていて驚いた。
あれをレゲエリスナーが聴いてどう感じたのか解らないけど、
こうやって権威ある老舗音楽誌からレゲエとして評価されたことは感慨深い。
いや、快挙と言っていい。

昨年のいつ頃だったか、
本人から連絡を貰い、
これからはナツサマーという名義で活動すること、
レコーディングも決まっていると報告を受けた時は正直ピンと来ていなかった。
彼女が以前からシンガーとして活動していることは知っていたが、
よく考えたら一度もライヴを観たこともなければ歌声を聴いたこともない。
クラブの現場でレゲエを歌っていたり、
アコースティックデュオみたいなのをやってたこともあったりと、断片的には情報を得ていたが。
だからナツサマーとしての最初のデモを聴かせてもらった時に、
「アレ?いいやん!」と、
そのヴォーカルと仕上がりに一発でファンになってしまった。
モチロン、流線形クニモンド瀧口さんの楽曲の良さ、
プロデュース力に拠るところが大きいのだが、
シティポップ・レゲエというコンセプトが彼女の魅力を引き出していると感じた。
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それからは、勝手に広報担当を自任し、
まずはみんなにサマーの存在を知ってもらうことと、
本人に場数を踏んでもらうことを目的に、
可能な限り自分の関わるライヴやイベント、
パーティにブッキングした。
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その間にサマー本人もリリースに向けて奔走し、
都内でジワジワと話題になってきた。
なにしろ今年6月にS.O.N.Y. のパーティを開催した時には、
まだCDもリリースされていなかったのだ。
それが僅か半年ほどで多くのファンを獲得し、
著名DJやレコードストア、メディアのサポートを得て、
これほどの成果を挙げたのだから本当に頑張ったなと思う。
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個人的にリスペクトして止まない下北沢DSZのTwitterにこんなことを書いてくださっていた。
ナツサマーは夏だけの活動で
冬は次のシーズンに向けての準備期間かと思っていたら、
あっという間に新作がリリースされた。
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10月のShima Jamの時にクリスマスソングを考えてると話していたけど、まさか本当に間に合わせるとは、
しかも今回もCD、アナログ7インチ、カセットまで。
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最大のトピックはジャケットのグラフィックに
大滝詠一『A LONG VACATION』
『雨のウェンズデイ』
『君は天然色』
『さらばシベリア鉄道』
『恋するカレン』
『NIAGARA SONG BOOK』
他にもサザンオールスターズ
『 いなせなロコモーション』
等、我々世代には思い出深いレコードの印象的なアートワークを
多数手掛けている巨匠永井博さんの名前が!
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(僕にとっては何よりヒロシ尽くしで制作した藤原ヒロシさんと川辺ヒロシ君による『HIROSHI ⅡHIROSHI (1993)』のカバーの印象が強いが)

とにかくサマーのネットワークの拡がりに驚かされるばかりだ。
今年のR.O.Y.(新人王)はナツサマーと高山俊で文句なしだったなー。
モチロン課題もあるけど、
それはレベルの高いものを求められるようになってきた証。
来季も期待している。
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ちなみにナツサマーと何の関係もないけど、
コレがセリーグ新人王の高山な。
ちゃんとサインも貰ってるから載せたかっただけ。

# by imag0020 | 2016-12-24 10:53 | My Favorite Things

素材

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僕のDJ時の必需品と言えば
レコードとヘッドフォンと、
このキャスケットである。
友人のショップ大阪caboで
毎年モデルチェンジを繰り返しながら
新作をリリースしてくれている。
ウール、スウェット等、生地も毎回変化しているのだが、
今回はフリース素材に挑戦。
僕はネイビー・ブルー系が好きで、
今回の新作のカラーも気に入っている。
限定なのでお早めにどうぞ。
下記サイトにて購入可。


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# by imag0020 | 2016-12-23 22:10 | My Favorite Things

聖選

聖選_b0133206_20042327.jpeg
カモナマイハウス クリスマススペシャル
2016.12.24 (SAT) 21:00
@ BAR CAEZAR MATSUYAMA
adv. 2,000 yen (plus 1 drink order)

Special Guest DJ
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DJ 吉沢Dynamite.jp
with guests
カマタヒロシ
Jeremy(Let's Find Out)
うろもとうとか
Buzz
カモナDJ's
Kondo
King Edo Rock
西村和樹

8月に開催された『和モノマイハウス』から4ヶ月。
再びカモナマイハウスがお送りするスペシャル企画。
今回も和モノ(オンリーではないが)中心のセレクション、
しかも今回はクリスマススペシャルと題して、
現在の和モノシーン?の先頭を走り続けるDJ、
超絶ミックスCDでお馴染みのDJ吉沢Dynamite.jpをゲストに迎える。
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昨今のアナログブームは
和モノの流行が少なからず影響していると思う。
特にここ最近の再発盤の方向性は顕著で、隠れた名盤、
手が出なかったレア盤、存在すら知らなかった珍盤が
店頭に並んでいる。
歌謡曲のシングルなど、
それほどマニアックでない街の中古盤屋や
リサイクルショップなどで気軽に掘る楽しみ方も定着してきた。
ディスクガイドも多数出版され入り口も整備されてきた。
日本の音楽、日本語の音楽、
日本人による音楽、
切り口も解釈も表現も様々だが、
選曲に大喜利のような楽しさがある。
(つづく)

# by imag0020 | 2016-12-08 20:03 | インフォメーション

再編

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紙ジャケシリーズ第3弾
クリスマスセレクション復刻版
スカ、カリプソ、ブガルー、レゲエ、リズム&ブルース、
ジャズ、オールドスクール、ポーグス


# by imag0020 | 2016-12-06 22:23 | My Favorite Things

DJ / 音楽評判家 / 80's洋楽王 / マットマートンファンクラブ / アイマグ編集長


by imag0020
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