終曲
何気なく置いてあるフライヤに目を奪われた。
phew 松山初LIVE!
思わず二度見した。
エーーッ、マジで⁉︎
しかも、RICO SWEETSでライヴ?
僕は若い頃、日本のロックに対するちょっとしたコンプレックスを抱えていた。
小学生の時にプラスチックスを好きになり、
その後もシナロケ、モッズ、ルースターズ、RC、坂本龍一、
あとブラックキャッツとか。
いろいろ幅広く聴いてたつもりだったけど、
よく考えたら全部メジャーなレーベルからリリースされていたそれなりに知られたバンドばかり。
ちょっとロック好きなら当たり前のように聴いてたバンドだ。
海外のバンドに興味が移行して日本のバンドをどこか軽視するようになっていった部分も否めないけど、
例えば、INU『メシ喰うな!』とか。
フリクションやリザードなどいわゆる東京ロッカーズ系も
周りに聴いてる奴もいなかったので当時は全く聴いてない。
高校生になると友達もメタル一色だったし 笑
もう少し後になって出てくるインディーズ系とかも含めて、
もっと全然知らないバンドの聴いてないレコードが山ほどあることに気づいて後追いで片っ端から聴いていった。
その中でやっと聴けたのがアーント・サリー。
正直、しまった!と思った。
こんなん聴かずに十代を過ごしてたんかと。
まー、最初のプレスは500枚限定だったそうなので、
そりゃ持ってる友達もいなかっただろう。
1979年リリースって言ったらスリッツの1stアルバム『CUT』と同じ年。X-RAYスペックスもその頃だし。
モチロン角度は異なるけど日本にもあったんだなと実感できるはず。
翌年のphew名義になってからの
坂本龍一との『終曲(フィナーレ)』、
そして亡くなったばかりのホルガーシューカイ含むCANを
バックバンドに制作されたアルバム『phew』も、
その翌年リリースだ。
ちょっと独特の世界観ではあるけど、
今なら入手困難とか関係なく聴く手段あるし、
興味がある人はちょっと覗いてみては。
いやー、まさかあそこでphewのライヴなんて、
ホント何があるか解らないもんだ。