世代
千のヴァイナル RADIO SHOW
第3回『私の考える渋谷系~四半世紀~』
@ RICO SWEETS & SUPPLY CO.
トーク&音楽
DJカマタヒロシ.JP
with
片山大輔
T.K. Sounds
2018年6月2日(土曜日)
18時30分~22時 O.A.
料金 1500円 (1ドリンク付き) 子供無料
会場
RICO SWEETS (松山ロープウェイ街)
0899470125
カマタヒロシ改めカマタヒロシドットジェイピーによる
公開ラジオショー第3回!
リコスイーツ店内にラジオブースを設置し、
ラジオスタイルでトーク&選曲。
今回は僕がちょうどラジオを始めた年
1993年辺りを起源とする渋谷系(片山説)
にスポットを当てた90年代サウンド特集!
以前『渋谷系ナイト』なるパーティをオーガナイズした
片山氏による持ち込みプレゼン企画。
今回もリクエスト制あり、
「貴方の考える渋谷系」
をテーマにアナログやCDを持参してください。
皆さんお待ちしてますー。
「渋谷系」「裏原」
90年代のカルチャーは特定の街を冠された括りで浸透していき、消費されていった。
来るべき2000年代ネット社会の夜明け前、
みんなが行列を作って限定Tシャツや12インチを手に入れようとした時代。
渋谷系とはHMV渋谷店から発信された邦楽アーティストの云々~
みたいなことは各自調べてもらうとして、
先日、小沢健二の武道館ライヴでこんな発言があったという。
「さっき世代って言葉があったけど。
世代って、完全に広告によって作られた言葉だから。
嘘!超嘘!まったく!なんの意味もない!
例えば『フクロウの声が聞こえる』が届く人、それが僕のオーディエンスです。世代とかなんの関係もないです!本当に!」
かなり強い口調で否定しているのが読み取れるが、
逆にこれは小沢本人が「世代」を強く意識している証拠だと思う。
小沢健二のお客さんが、
あの時代を知る「世代」を中心に構成していることは疑う余地が無い。
「世代」の存在が無ければ小沢健二の動向がこれほど大きな注目を集めることは難しいだろう。
『今夜はブギーバック』が
「世代を超えて愛されるクラシック」
と称されるのも世代あってこそなのだ。
今回はそんな渋谷系に魅了され翻弄されてしまった
「世代による世代のための企画」だ。
Selecta's choice
『私の考える渋谷系ソング・アルバム』
90年代、日本のグループ、アーティスト
それらにとらわれることなく、セレクターそれぞれが、
これこそ渋谷系だと思う楽曲、アルバムを各5曲、5タイトル選出。
片山大輔
ソング部門
①小沢健二 feauturing スチャダラパー
/ 今夜はブギーバック(NICE VOCAL)
②ラヴタンバリンズ / Cherish Our Love
③ユナイテッドフューチャーオーガニゼーション
/ ラウドマイノリティ
④ピチカートファイヴ
/ スウィート・ソウル・レヴュー
⑤The Cardigans / Carnival
アルバム部門
①Vanessa Paradis / Be My Baby
②Jamiroquai / Emergency on Planet Earth
③シュガーベイブ / SONGS
④Tokyo No.1 Soul Set / Triple Barrel
⑤V.A. / Free Soul PARADE
「渋谷系とはお洒落でセンスの良い洋楽を日本のアーティストがリスナーに向けてわかりやすくプレゼンする行為であり、、日本における洋楽の需要を大きく拡大したムーブメントだと思います。CDメディアの普及により洋邦問わず古い音源のリイシュー作業も進みました。音楽以外にも映画、文学、ファッション、デザイン、アートなどとリンクして90年代を通じて世界のサブカルチャーに影響を与えています。
フリッパーズギターの解散後、小沢、小山田両氏がソロ活動の準備をはじめ、主要なインディーズレーベルが立ち上がる92年頃を渋谷系の始まりと捉え、ミスチルやスピッツ、小沢健二が超メジャーになり爆発的にCDセールスを伸ばした95年頃までを渋谷系の時期だと認識しています。個人的には95年末のコーネリアスの2ndアルバム69⚡︎96とオザケンの紅白出場で渋谷系を一区切りとしました。
93年当時高校生だった私はリアルタイムでHMV渋谷店には行けず、インターネットの無い時代、地方で情報を得る手段は、エロ雑誌になる前の宝島、季刊発行だったバッフアウト、フリーペーパーのディクショナリーと限られたものでした。
楽曲ランキングはシングルとしてのセールスではなくインパクト重視、シーンに与えた影響もそうですが初めて聴いた時の衝撃を踏まえセレクト。
アルバム選はリアルタイムで良く聴いたものである事と、いまでも評価出来るものを基準にセレクトしました。」(片山)
T.K. Sounds
ソング部門
①Tokyo No.1 Soul Set
/ Jive my revolver
②ラブタンバリンズ
/ spend the day without you
③ua / horizon
④coke escovedo
/ I wouldn't change a thing
⑤the brandnew heavies
/ you are the universe
アルバム部門
①Hiroshi Fujiwara
/ nothing much better to do
②Tokyo No.1 Soul Set / triple barell
③v.a / さんピンcamp
④Jackson Sisters / same
5Three One Length
/ jimmy fox old bat
「当時、(今も尚)やられまくった、エヴァーグリーンな名曲の数々です。(まだまだありますが)百聞は一聴にしかず。未聴の方は是非チェキってみて下さい!(順不同)」(T.K.)
Kamata Hiroshi.JP
ソング部門
①森若香織『Happy Fine Day』(1995年)
②ともさかりえ『カプチーノ』(1999年)
③川本真琴『DNA』(1996年)
④リカ『キス』(1995年)
⑤Cool Spoon / Ugly Youth Thinking (Elegant Girl’s Thinking Illicit Tsuboi Remix) featuring TRF Crew (1995年)
アルバム部門
①COOL SPOON『TWO MOHICANS』
②TOKYO No.1 SOUL SET『Jr.』
③キミドリ『キミドリ』
④小沢健二『犬は吠えるがキャラバンは進む』
⑤FLIPPER'S GUITAR『DOCTOR HEAD'S WORLD TOWER -ヘッド博士の世界塔』
「僕がラジオを始めたのが正に四半世紀前の1993年6月『GROOVE TRAIN』という番組でした。
記念すべき第1回目の放送で一曲目にオンエアしたのが、
スチャダラパー『コロコロなるまま』で、
翌週には小沢健二『天気読み』をかけています。
図らずもあの日比谷野音での小沢ソロデビューライヴと
同時期だったこともあり、
番組の方向性も自ずと決まりました。
放送局の中では僕らの間で当たり前の存在であった、スチャダラ、スカパラ、電気グルーヴ、フリッパーズやオリジナルラヴ、ピチカートなども「辛うじて名前は知ってるけど」
って程度の認識しかされてないないことを肌で感じて驚いたのです。
彼らはイカ天やバンドブームへのカウンターとして現れたニューウェーヴでした。
僕自身、渋谷系と呼ばれたアーティスト達と同世代であり、彼らの姿勢や表現に共感し、
他の時間帯でかからない彼らの曲を思う存分好き勝手にかけることで番組の特色をアピールしていくことができたのです。
SDP、ソウルセット、UA、ホフディラン、ボニーピンク、フィッシュマンズ、キリンジ、チエコビューティーからガスボーイズ、イーストエンドまで(笑)
挙げるとキリが無いくらいたくさんのアーティストに出演してもらい、交流を深めていきました。
正にあの時代とともに駆け抜けたラジオライフだったのです。
日本の音楽に限らず、アシッドジャズもフリーソウルもグランドロイヤルもタランティーノのサントラも、あの時代を彩った僕らが夢中になった音は全て渋谷系と無関係では無い、
そういう意味でもこのセレクション難しい。
何を選ぶか、よりも、何を外すかって悩む。
アルバムは「ガチ」ですが、
ソング部門は、ガチで選ぶと5曲の内3曲は
あえて「全然渋谷系ちゃうやん」
と言われそうな女性ヴォーカル5曲を選んでみました。
でも、自分の中では渋谷系と同時代のどこかリンクしてる曲ばかり。
ともさかりえのこの曲は彼女の歴代シングルで最も売れなかったらしいが、
実はまだ有名じゃなかった頃の椎名林檎による曲で、本当に好きな曲。
別にどちらもファンじゃないけど、この曲がずーっと引っかかってる。
森若さんもゴーバンズは好きじゃなかったのにソロになったら急にカッコよくなって。
それもそのはず、ミキシングにZAK、イリシットツボイ、アートディレクションにイシグロ君、現オザケンバンドのパーカッション オイちゃん、現スライマングース、ベースのハナちゃん含むバックバンドも(ほぼ)クールスプーンだから完璧にこっち寄りなメンツ。
いや、森若さん、マジでアルバム部門の1位でも良かったかな?ってくらい大好きです。
当時はライヴ観に行かせてもらったり、番組にもコメント貰ったりと、しばらく追っかけてました。
同じくギターをかき鳴らして歌う姿が、
「あの頃の小沢」の女版ってごく一部の人から言われてた川本真琴。
『HEY!HEY!HEY!』のエンディングに使われてたこの曲、今でも好きです。
この人、デビューは岡村靖幸プロデュースだった。
クボタプロデュースのリカはPUFFYより1年早く登場した脱力女性デュオ。
マジで民生はリカからヒントを得たのでは?と思っている。
女性ヴォーカルの〆はファンキーエイリアンのぶるをフィーチャーしたことで90年代最高の一曲になったクールスプーンのアレに、カリ首貴族ことTRF (Tokyo Ruffneck Foundation) をフィーチャーしたら日本語ラップ史上最高の激ヤバシットになったツボイリミックスを挙げときます。
残念ながら選外となったが、タイトル含めて究極の「渋谷系的な人揶揄ソング」
脱線3『マイアニエス』も入れたかったな。
ま、脱線はアメ村系ですけど 笑。
アート面でのベストは、森若さんとスーパージャンキーモンキーのアルバムカバーが楳図かずお繋がりで最高。
コーネリアスの『69⚡︎96』アナログ盤の永井豪起用、
『ロマンティック伝説』のジャケもベスト」(.jp)
utaco (RICO SWEETS)
ソング部門
①小沢健二 feauturing スチャダラパー
/ 今夜はブギーバック(NICE VOCAL)
②TOKYO No.1 SOUL SET / 27,8
③かせきさいだぁ / さいだぁぶるーす
④COOL SPOON / ELEGANT GIRL'S THINKING
⑤スチャダラパー L.B. NATION
/ GET UP AND DANCE
アルバム部門
①小沢健二『犬は吠えるがキャラバンは進む』
②かせきさいだぁ『かせきさいだぁ』
③TOKYO No.1 SOUL SET『Jr.』
④HIROSHI FUJIWARA
『NOTHING MUCH BETTER TO DO』
⑤スチャダラパー『スチャダラ外伝』
コメント
「以下 おさまりきらずー
SMALL CIRCLE OF FRIENDS
United Future Organization
Banbinater - Koizumix Production名義
楽曲提供が豪華すぎてキョンキョンなのに渋谷系なやつ」(utaco)