アイマグブログ― カマタヒロシ 

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完結

ワールドカップ真っ最中で、

日常の会話でもサッカーの話題が出てくるけど全くついていけない。

僕はサッカーのことを本当に何も知らない。

ルールもチーム名も選手も、

きっとその辺の女子の方が詳しいと思う。

『ベースボール記念日』に生まれた野球バカ。

僕をこれほどまでの野球狂にしたのは、

間違いなく水島新司先生の漫画の影響だ。

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1972年から週刊少年チャンピオンで連載している野球漫画「ドカベン」シリーズが28日発売号で完結する。発行元の秋田書店が明らかにした。46年の歴史に幕を閉じる。最終回では作者の水島新司さん(79)による特別寄稿が掲載されるという。』(朝日新聞社)


『こち亀』の時と違って『ドカベン』は1本の作品を当時から継続していたわけではなくて、『ドカベン』『大甲子園』があって、

10年以上経ってから90年代に『プロ野球編』として復活した。

プロ野球編が始まった時にはそりゃもう色めき立ってコミックスも買ったりしたけど、

すぐに面白くなくなって読むのをやめてしまい、

その後の『スーパースターズ編』と、

いま連載してるやつも、いっさい手に取ることもしなくなったので、

このニュースを見ても正直まだやってたのか、程度の感想でしかないけれど、

僕らが小学生の頃、いかにドカベンが凄まじい人気を誇っていたか、

連載していた『週刊少年チャンピオン』の表紙とともに、改めてこの偉大な作品を振り返ってみる。

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僕が最も水島先生の作品を読んでいたであろう時期の代表作

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男どアホウ甲子園 (1970-1975)

ドカベン (1972-1981)

野球狂の詩 (1972-1977)

あぶさん (1973-2014)

一球さん (1975-1977)

球道くん (1977-1981)


水島先生の全盛期を小学生時代に迎えた僕ら世代の人にはどれもお馴染みだろうが、

改めて70年代後半の作品の充実ぶりに目を奪われるし、

よくぞこれほど野球ネタばかりで同時期に執筆できたものだと感心させられる。

しかも、どれも最高に面白い。

大袈裟抜きで誰の家にもコミックスがあったし、

ドカベン全巻揃ってる友達の家に遊びに行くと、

気づいたらみんな無言で読書してた。

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ドカベンの続編として、これらクラシックに登場する強力キャラが一堂に会する夢のような作品が、

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大甲子園 (1983-1987)

である。

チャンピオン以外で連載していた作品からも御構い無しに集結させていて、

普通この手の企画は欲張りすぎてごちゃごちゃするだけで終わるのだが、これはお見事。

素晴らしい作品だと思う。

青田高校 中西球道との対決は何巻にも及ぶのだが、

マジで史上屈指の名勝負だ。

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↑当時このゲームもめっちゃハマった

そもそも山田太郎という強打者を際立たせて描くために、

作品には好投手が続々と登場してきた。

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僕もキャップのつばにハサミを入れて真似してみたが全然こんな感じにならなかった

白新高校 不知火守投手をはじめ、

東海の雲竜、横浜の豪腕 土門、甲府の賀間、

クリーンハイスクールの影丸など、

誰が一番凄いんや!という議論は度々交わされてきた。

神奈川大会~関東大会~甲子園と、打倒明訓を掲げてやって来る高校を次々と撃破した。

しかし、そんな無敗明訓もついに

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弁慶高校戦

この事件はちょっと世間がざわついたほどの驚きを持って迎えられた。


先述の不知火のキャップだけじゃない、

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殿馬の秘打や岩鬼の悪球打ち

日本中の草野球で模倣され、披露されていたし、

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その岩鬼の葉っぱも同様だろう。

木の枝を噛んだ時の不味さは誰もが二度とやるまいと思ったはず。

(岩鬼の学帽が試合中に注意されなかったのはなぜか?いまだに疑問だ。なにしろヘルメットも被っていないし、しかもプロでもそのスタイルを貫いていた。)

酒を呑みながら高校野球を指導していた徳川監督も現代なら

コンプライアンスだなんだで描けないのかも。

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水島作品に昔のような魅力を感じられなくなっていった原因の一つには、

野茂英雄がメジャーに挑戦して以降、現実の野球界が水島先生の描く野球漫画を超えてしまった部分があるからだと思う。

野茂がメジャーでオールスターに出たり、

イチローなんて登録名の選手が現れ、ありとあらゆる記録を塗り替えメジャーでもスーパースターになったり、

松坂大輔が甲子園の決勝でノーヒッターやってプロ入りし、

日本シリーズ~ワールドシリーズ~WBCでも活躍したり、

新庄剛志みたいなパフォーマンスが許されたり、

女子プロ野球が誕生したり、

山本昌が50歳で一軍登板を果たしたり、

大谷翔平が二刀流選手として成功したり、

水島漫画で描かれていてもおかしくないような事柄ばかり。

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大谷の165キロなんて漫画でも遠慮して書いてないくらい現実離れしてるから

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水島先生がこの後まだ新しい作品の構想をお持ちなのかは知らないけど、

野球界はこれまでの野球普及への貢献に対して何かしらの恩返しをすべきではないかと思う。

野球殿堂入り特別表彰を検討するのに充分に値するのでは。

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最後に、当時『ドカベン』人気により、

アニメ化されテレビ放映もされていたが、

とても原作ファンが満足できるようなクオリティでは無かった。

やはり野球モノは難しい。

しかし、もっと凄いのが実写版で映画化された

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『ドカベン』(1977年公開)だ。

コレはもうB級だのC級だのっていうレベルの映画では無かった。

劇場でリアルタイムで観たのだが、とんでもないものを見せられた衝撃で言葉を失うほどの仕上がりだった。

何しろ『ドカベン』なのに野球のシーンが無いのだ。

いや、最後の数分だけ取って付けたように

明訓のユニフォームを着て野球部編に突入するのだが、

練習シーンのみ、それで終わり。

そりゃあ甲子園や地方大会を実写化するには、

とんでもない数のエキストラや予算も必要だろうが、

それならドカベンの映画なんか最初っから作らなければいいのに、と、子供心に思った。

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そもそも水島先生自身も出演されているが、

この出来に納得したのだろうか。

コレ、なんとDVD化してるらしい。

ドカベンのストーリーやキャラ設定を知らない人が観たら

どう感じるのか知りたいので興味あって時間もある人は観てもらいたい。



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by imag0020 | 2018-06-22 22:06 | 野球評判家

DJ / 音楽評判家 / 80's洋楽王 / マットマートンファンクラブ / アイマグ編集長


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