架空
素晴らしき邦題の世界 シリーズ vol.20
Lexia / Good Morning To You
レクシアこと、The Jean Leccia Interpolationによる1972年ソフトロック名曲
Good Morning To You
が、架空の国内盤7インチとしてリイシューした。
↑US盤7インチの存在は知っていたけど、
この曲がクラブ界隈で流行した90年代当時は
ほとんどのDJがLPでプレイしていたと思う。
アルバムも希少盤としてそれなりに高額で売られていたので、
当時は欲しいと思ってもなかなかレコ屋でお目にかからなかった一枚だろう。
僕はこの曲が初めて紹介された(と思われる)
今はなきCISCOのフリーペーパーの記事をよく憶えている。
その後、辰緒さんのテープに収録されたりして、
あっという間に人気曲になったのだが、
「みんなが知らなかった良い曲を良いDJが良い流れでプレイしたらみんなが欲しがる」
っていうミックステープ黄金期の代表的な一曲だろう。
ただ、レクシアが1972年にヒットした訳ではないので、
世に現存する枚数もそれほど多くはなく、
どこのレコ屋でもお金さえ払えば買える、なんてことはなかった。
実際、僕もアメリカのレコ屋やディスクマーケットで出会ったこともなかったし。
前述のUS盤シングルも滅多に見ないけど、
某DJが「日本盤の7インチも出てたらしい」
なんて話をしていたので探していたが、
未だに見たことはなく実在するのか不明。
今回「世界初の7"シングルフォーマットでの復刻」
と謳っているが、
いまこの曲のシングルをわざわざ復刻するなんて日本ならではだろう。
海外でも余程コアな人じゃないと反応しないかも。
それにしても今回のような7インチ架空復刻が増えている。
架空だから当然アートワークもオリジナルだし、
邦題も今回の為に付けたものになる。
(カップリングもUS盤とは異なるので厳密には復刻というよりオリジナルリイシューだ)
とても面白い試みだし、もし当時日本でリリースされていたならこんな感じだったのかな?と思わせる仕上がりにはなっている。
実際、僕はこの復刻リリースを知らなかったので、
たまたまネットでコレを発見した時、
「エーーーッ!ついに日本盤を見つけた!」
と一瞬だけ興奮してしまった。
でも、肝心の邦題が「キミにおはよう」
って確かにありそうではあるけどちょっとなー 笑
ありそうなのを狙いすぎてる。
大喜利じゃないけどセンスあるDJを集めて
「もし、この曲の日本盤があったら邦題を何と付ける?」
って、みんなに書いてもらって決めるとかね。
そういう僕も思いつかないですけど。
って言うか普通にカタカナで
『グッドモーニングトゥユー』
で良くないですか?
でも、それじゃ面白みに欠けると思って邦題を考えたんだろうなぁ。