界隈
Tokyo No.1 Soul Set / SOUND aLIVE
結成30周年を迎え、構想1年~制作期間1年を経て実に8年ぶりとなるオリジナルフルアルバムが登場。
現在はデビューアルバムを含め初期作品は廃盤で入手困難な為、その名曲達を蘇らせるべく、現在でもライブの定番になっている曲を中心にしたリメイク楽曲アルバムとなりました。
ソウルセットの新しいのが江戸屋からリリースと知って驚いた。
なんか昔のスタッフの人と再会して云々みたいな話はチラッと聞いてたけど、この展開は想像していなかった。
僕は正直言ってリメイク集に魅力を感じないけど、聴いてみたらカッコ良かった。
『隠せない明日を連れて』は名曲だ。
やっぱり『Triple Barrel』『Jr.』『9 9/9』の90年代3部作(と勝手に呼んでる)は自分の中で特別だ。
もう自分の青春みたいな感じで刷り込まれてる。
青春って言っても既にいい大人ではあったけど(笑)、
ソウルセットは僕にとって同世代の憧れの存在だった。
最初見た時はまだドラゴン含む4人でやってたけど、その頃がヤバかった。
みんなボルサリーノハット被ってて。
俊美さんがラフォーレでやってた『セルロイド』ってショップも含めて一つのスタイルが構成されてて、その感じが好きだった。
店内にハットもソウルセットやスタワンのTシャツもクラブスカのカセットもザンパラのポストカードもチープなサングラスも並列してて、世間の人が知らなくても関係ない、コレが好きだから置いてるだけって姿勢。
ショップの形を借りた表現の延長線上にあるのがソウルセットの音楽だと僕は捉えていて、僕にとっては正に『アワ・フェイヴァリット・ショップ』の東京版で、後にあれを再現させようと始めたのがZOOTだった。
それにしても、当初はそんな風に原宿界隈のショップの人達が下北沢ZOOを始めとする都内のクラブで活動してるのを遠目に見てるだけだったのに、いつの間にかCDをメジャーレーベルからリリースし、ツアーして、普通に『ロッキングオンジャパン』にインタビュー載ってて、みたいな感じで、松山にいても彼らの活動を間近に感じられるようになるなんて驚いたし、
まさか僕も後々一緒に仕事したり絡んでいくことになろうとは思いもよらなかった。
グループとして30年も継続し、Jr.の時に生まれた子供が、いまや一緒にライヴやって、レコーディングに参加してるんだから、もうスターウォーズばりの壮大なストーリーだわ。
『27,8』って曲がめっちゃ好きだったけど、37,8〜47,8を通過して、マジで57,8まで続けるんじゃないか?って気がしてきた。
いや、もうここまで来たら解散とかする理由もないだろうし自然とそうなるか。
以前、公式プロフィールを書かせてもらった僕ですら、
もう上書きできないくらいキャリアが長すぎて、思い返そうとしても、あー、そんなこともあったね、あー、そんなのも出してたねって、もう2010年代以降は見失ってたかもしれない 笑
まさに「続きは続きを続けていく」ってことか。
ソウルセットは続けるための術を手に入れたんだと思う。
まだこの先に待つ『あきれるほどの行方』を見守っていくしかない。