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『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#10

『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#10

RHYTHM HERITAGE / THEME FROM S.W.A.T.
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ロック、ソウル、レゲエ、パンク、ヒップホップ etc.
我々の嗜好する音楽が共通して抱える最大のテーマ
それは『抵抗、反逆』である。
我々はそれらを総称して[REBEL MUSIC]と呼んでいるが、
今回はその『反逆』を邦題に使ったシングルを紹介。
まずは、トム・スコットにレイ・パーカーJr.、ゲストにリー・リトナーまで参加した
西海岸の凄腕スタジオ・ミュージシャンの集合体フュージョン・グループ
リズム・ヘリテッジのアルバム[Disco-Fied](76年)からの全米No.1ヒット。
これは米ABCテレビが75年から放映し人気を博したドラマ
『特別狙撃隊SWAT』のテーマ曲で、
スタジオ・ミュージシャンの演奏による史上初の全米1位曲である。
ジャケットに『ディスコサウンズ』と表記されている通り、
この年代は続々とディスコヒットが生まれるディスコ黄金期であった。
しかし、我々にとって重要なのは、この曲があの
レア・グルーヴ、クラシック・ブレイクの入門者にとって
ガイド・ブック的な役割を果たすパイレーツ・コンピ
[Ultimate Breaks & Beats]シリーズ(全25編)に収録されていることだ。
この曲の最も有名なサンプリング例として
[L.L.COOL J. / I'm Bad](87年) の、
http://www.youtube.com/watch?v=ZpM4G20Ltpk&feature=related
クールJの声とともに飛び切り揚がっていく
あのイントロ部分の元ネタがこの曲である事を知り、
さらに今度はそれを2枚がけするトリッキーなプレイへと発展していく。
ヒップホップの様式やマナーを順に体現できる理想的な、
まさに『反逆のテーマ』である。

BILLY IDOL / REBEL YELL
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ピストルズ、クラッシュ、ダムド、ジャム、
英国のパンク・ムーヴメントから多くの才能(タレント)が
生まれたことは改めてここで紹介するまでもないが、
中でもここに挙げるビリー・アイドルは
最も商業的成功を収めたアーティストの一人だろう。
ビリー・アイドルは通称「ブロムリー軍団」と呼ばれた
ピストルズの親衛隊の構成員(ただの取り巻き)だった。
そこには後にピストルズのメンバーとなり、
パンク・イコンとなるシド・ヴィシャスや、
スージー&ザ・バンシーズを結成するスージー・スー、
他にもアダム・アントなども含まれていたようだ。
(プリテンダーズのクリッシー・ハインドやポーグスのシェーンらの姿も
初期パンクのドキュメンタリーで確認できる)
ビリー・アイドルは自身のバンド、ジェネレーションXを結成し、
ルックスの良さも手伝って日本でも人気を誇っていたが解散、
81年、単身ニューヨークに渡る。
そして、このシングルと同タイトルのソロ第3弾アルバム(83年)で、
ついに全米でのブレイクを果たすのである。
それにしても、パンクにシリアスなものを求めるリスナーには
絶対に受け入れられることのなさそうな、
ビリーのキャラ立ち具合も今となっては結構笑える。
(50代になった現在も当時とほとんど変わらないルックスらしい)
『反逆のアイドル』と、仰々しく銘打った邦題だが、
歌詞を読む限り大してメッセージ性のある反逆でもないし、
シドらが作ったステレオタイプなパンクのイメージを偶像化した
ストレートなロッカーに過ぎなかったのだ。
同じくジェネレーションXのベーシストだったトニー・ジェイムスが結成する
ジグ・ジグ・スパトニックの方がもっと如何わしくてカッコイイ。
(こちらも『反逆』とは程遠いイメージではあるが)
最後にその他の『反逆』ソングを挙げてみよう。
反逆のジャンプ / モントローズ(76年)
反逆のロックンロール / クワイエットライオット(78年)
他にもあるだろうが意外に少ないかもしれない…。
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by imag0020 | 2008-05-20 18:08 | レコード日記

DJ / 音楽評判家 / 80's洋楽王 / マットマートンファンクラブ / アイマグ編集長


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