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カテゴリ:大地の音( 1 )

葛藤 (CUT)

ザ・スリッツのドキュメンタリー映画

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Here to be Heard: The Story of The Slits


『映画は、1976年のバンド誕生から、中心人物であったアリ・アップ(Ari Upが亡くなる2010年までのバンドの物語を、関係者のインタビューやアーカイブ映像/写真などで振り返った作品。監督はWilliam E. Badgley

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公開から2年ほど経っているが、

DVD化されたお陰でやっと観れた。

もうネタバレとか気にせず観たままを書く。

初期の活動期間が短かったこともあるけど、

その昔、片っ端から観ていたパンク関連の映像作品でもスリッツは極端に少なかった。

それを一気に観れるなんて。

スリッツとアリアップからの影響については

何度も書いてきた通りだが、

改めてこの飛び抜けてユニークでカッコいい女性たちに目が釘付けになった。

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あのロンドンが燃えていたパンクロック革命に参戦した前期と、

長い沈黙を経て突如シーンに帰ってき2006年から、

アリが急死する2010年までの後期、

2つに別れてストーリーは展開する。

アリという突出した存在と、これまであまり語られることのなかったパルモリヴテッサヴィヴ、それぞれの想いと人生、

クラッシュピストルズドンレッツ

そして重要な存在である母ノラとの密接な関係など見応えある。

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アリが自身の人生の残り時間を知っていたかのように

暴走と言っても過言ではないほど一気に駆け抜ける再結成後の数年間と、それに翻弄され苦悩するメンバーとの葛藤も。

何よりベースのテッサがデビュー前から現在まで大切に所有しているスリッツに関する記事を切り抜きしたスクラップブックを見ながらナレーションしていく手法も面白い。

部屋に集まっている時に誰かが「音楽かけて!」と言うと、

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King Tubby meets Rockers Uptown

が流れるシーンとか、

プリテンダーズのクリッシーハインドがギターをレクチャーするシーンなど、ちょっとした画に興奮した。

ていうか、もうファッションとか色使いとか、

そんなのを見るだけでヤバイなと。

この映画の制作自体をアリの希望で記録していたことも明かされる。

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ボブマーリー&ザ・ウェイラーズによる

パンキー・レゲエ・パーティ』(1977)に

"The Wailers will be there, The Damned, The Jam, The ClashMaytals will be there, Dr. Feelgood too",

と、バンド名を連呼する歌詞があるが、

本来この曲はドレッドロックスで歌う白人女性アリの姿を見て制作されたらしい。

ファーストヴァージョンでは歌詞にスリッツが登場するとか。

非常に貴重なエピソード盛りだくさん。

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by imag0020 | 2019-09-13 11:54 | 大地の音

DJ / 音楽評判家 / 80's洋楽王 / マットマートンファンクラブ / アイマグ編集長


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