人気ブログランキング |

アイマグブログ― カマタヒロシ 

imag002.exblog.jp ブログトップ

カテゴリ:素晴らしき邦題の世界( 14 )

空耳

素晴らしき邦題の世界 シリーズ vol.19

b0133206_11454617.jpg
Led Zeppelin / D'yer Mak'er


レッドゼペリン(と、あえてこだわって表記、以下ZEP)

1973年のシングル。

高校生の頃の僕はこのバンドが嫌いだった。

80s世代の僕らにはパンク以前の70年代のバンドはルックスを含めて受け付けなかった。

b0133206_11444631.jpg

ロバートプラント達のセッション、

ハニードリッパーズは好きだったけど。

今でもそれほどZEPを理解してるとは言えないけど好きな曲は結構ある。

中でもこのシングルが好きで、

なぜかと言うとレガエ(レゲエ)を演ってるから。

(レガエ表記についてはまた次回)

最初知った時はめっちゃ興奮した。

まさかZEPがレゲエなんて、と。

そして、このシングルは個人的に洋楽邦題史上最も面白い物の1つだと思っている。

なぜなら、当時このタイトルをカタカナで書いたレコード会社の担当者は邦題を付けることを諦めたのではないか?と感じたからだ。

我々日本人には発音の難しい

D'yer Mak'er

コレをなんとかカタカタ表記してみたのが

ディ・ジャ・メイク・ハー

って邦題になったのだろう。

きっと読み方も意味も正解が解らぬまま書いたと思う。

D'yer Mak'er? は、

Did you make her? 

を略して表記しているらしい。

確かにカタカナにするのは難しい。

例えばスペイン語ではあるけど、

ジプシーキングスのヒット曲

Djobi Djoba

「ジョビジョバ」

のように、頭の「D」は発音から消える。

D'yer Mak'er?

ジュメイカー?」って感じか。

コレ、何が言いたいのかよくわからんってなるんですけど、

要は「ジャマイカ」って聴こえるように

空耳アワー的効果を狙ってるらしい。

「ディド・ユー・メイク・ハー?」

「ディジューメイカー?」

「ジュメイカー?」

「ジャメイカ?」

「ジャマイカ!」

バンザーイ!バンザーイ!ってやつ。

ちょっとアルバムの中で一曲レゲエをやってみて、

タイトルもちょっと捻って解り難くしてみたのだろう。

本国では出ていないが北米ではシングルカットされ、

全米チャートトップ20入りのヒットシングルとなっていて、

このように日本盤シングルまでリリースされていた。

レコード会社の担当者がおそらく困ってカタカナ表記しただけではあっても、 

日本だけの珍邦題名盤として僕の数少ないZEPお気に入りの一枚となっている。

b0133206_11475700.jpg


by imag0020 | 2019-10-19 11:42 | 素晴らしき邦題の世界

芦笛

素晴らしき邦題の世界 シリーズ vol.18

b0133206_11234837.jpg
Sonia Lopez / La Pollera Amarilla

メキシコの女性シンガー、

ソニア・ロペス1965のヒットシングル。

邦題は『黄色いスカートのクンビア

タイトルの pollera amarilla は翻訳すると

そのまま「黄色いスカート」となるので

直訳系邦題ではあるのだが、

まず「~のクンビア」としていることに注目したい。

日本のレコード会社は、海の向こうで流行し始めたニューリズムや多様なダンスミュージックを積極的に紹介してきた。

ボサノヴァ、ブガルー、ルンバ、マンボ、チャチャチャ、サルサ、スカやレゲエもそうだ。

それぞれの言葉の響きも日本人の耳には聴きなれなく新鮮なものだったのだろう。

これらのレコードの国内盤には必ずと言っていいほど邦題に

「~マンボ」とか「~スカ」とつけていた。 

そうすることで日本でも一大ムーヴメントになり、

日本人歌手も採り入れカバーし、ポップスとしてヒットさせるパターンがあった。

(モチロン、日本人のクンビアも出ている)


さて、この『黄色いスカートのクンビア』だが、

実はよくあるヒット曲の二番煎じを狙ったレコードだった。

b0133206_11253754.jpg

カルメン・リベロ楽団演奏による

赤いスカートのクンビア (La pollera colora)』(1965年)

という大ヒット曲があってあからさまに便乗したのが、

このソニアロペスのシングルで、

結果これもヒットしてしまったようだ。

こうなると商魂逞しいレコード会社がチャンスを逃すはずもなく何の捻りもないまま

青いスカートのクンビア

までリリースさせたがさすがに無理があったようだ。

それにしても我々DJの間でクンビアが本格的に流行したのは2000年代に入ってから。

こうやってリアルタイムで日本に入ってきていたことに今更ながら驚かされる。

この日本盤シングルは海外でも高額取引されている一枚だ。


b0133206_11282021.jpg
b0133206_11283477.jpg
「せっかく黄色いスカートで売れたのにジャケットにも黄色いスカートで出ろや!」
ってレコード会社や先輩芸人から突っこまれなかったのだろうか?そこ、ブレたらアカン。

by imag0020 | 2019-10-13 11:22 | 素晴らしき邦題の世界

冷酷

素晴らしき邦題の世界 シリーズ vol.17

b0133206_14521721.jpg

Nick Lowe / Cruel To Be Kind


英米ともにチャート12位を記録した

ニックロウ1979年のヒットシングルであり、

DJの間で大定番として重宝されている曲。

この曲は元々ニックロウのバンド、ブリンズリーシュウォーツで演った曲をもう1つの自身のバンド、ロックパイルをバックにソロ名義で(ややこしいが)再演したもので、

最初は別のシングルのB面に収録されている。

b0133206_14541040.jpg

コレはみんなが知っている "Cruel to Be Kind" より

テンポが速く曲調も違うので、

いま聴いたら「誰か他の人のカバー?」

って思う人もいるかもしれない。

今回紹介する1979年版アレンジが大ヒットしたヴァージョン。

僕は、このニックロウやコステロ、イアンデューリー等の

英国パブロックが好きなのだが、彼らのシングルがアメリカでヒットするのは極めて珍しい。

当時はパブロックなんて知らなかったので、

あくまで普通の洋楽ヒットとして認識していた。

そんなこの曲がこれほどクラブ界隈でお馴染みになったのはいつからだったろう?

調べてみたら、

ハッキリと記録として残っているのは

須永辰緒さんのミックステープ

b0133206_14592782.jpg
Organ b. Suite シリーズ No.5

Side Bに収録された時だろうか。

b0133206_15052662.jpg

以前紹介した大貫憲章さんの本『DJ ALLTIME CLASSICS 200』にも掲載されていたからロンドンナイト周辺でもプレイされていたのだろうが、

誰か特定のDJによるクラシックという感じでは無かったと思う。

それが、辰緒さんのテープに収録されてから

あっという間に地方のDJにも波及していった。

レコード屋をやってるとよくあるのだが、

若いお客さんが唐突に「ニックロウありますか?

って探しにきたりして、

こちらとしてはそういうテープの存在を知らなければ、

「なんで急にニックロウとか言い出した?」

って驚かされたり。

確かにキャッチーな曲調、テンポ、頭の「タンタタタンッ」ってドラムの入り方、サビの高揚感、間奏のギターの気持ち良さ、どれを取ってもクラブヒットの要素満載。

ただ、やはりこの曲の収録されたアルバムと輸入盤、

特にUS盤シングル(大貫さんの本にもジャケなしUS盤が載ってた)

ジャケあり英国盤はよく見つかるけど、

b0133206_15060800.jpg

国内盤アルバムの放題は『いかした愛の放浪者


この国内盤7インチはなかなか見つからない。

アルバムと同じデザインに『恋するふたり』の邦題。

曲に合ってる感じがするし、UK盤7インチより断然好きだ。

b0133206_15072474.jpg
UK盤シングル


ただ、邦題がなぜこんな感じになったのかは謎だ。

ビートルズにも『恋する二人』ってあるけど意識したとは思えないし。

" Cruel to Be Kind"

って訳したら「ツンデレ」みたいな意味になるらしい。

ニックロウの歌詞も含めてキャラクターとか職人肌な独特の面白さは僕らが言葉で表現するのは難しい。

邦題を考えるのも一回捻って諦めた、みたいな感じか。


by imag0020 | 2019-09-07 14:51 | 素晴らしき邦題の世界

発音

素晴らしき邦題の世界 vol.16

b0133206_09321654.jpg

Elton John

/ I Guess That's Why They Call It the Blues


エルトンジョンの半生を描いた映画

b0133206_09314939.jpg

ロケットマンが公開されている。

クイーンほどの盛り上がりは期待できないかもしれないが、

内容は期待できそう?か。 

と言いつつ僕もそれほどエルトンについて知らない。

特別ファンだと自負したこともない。

が、なぜかライヴは一度観たことがある。

調べてみたら、1995年2月7日

会場は福岡国際センターだった。

「なぜか」と言うのは実は招待されて業界くん気取りで観に行ったから。

今では考えられないが、

当時はまだレコード会社にお金があったので、こういった来日アーティストのライヴに各メディアの人を招待して、

それぞれの番組などでアーティストを紹介してもらう、

という広告出稿みたいなものだったと思う。

ライヴ会場にパスを貰って入らせてもらう

なんてレベルじゃなくて、

なんと松山から福岡までの旅費から宿泊費まで全て出るのだ。

たまたまFM愛媛から誰も行けなくて僕に話が来たのだが、

本当に失礼な話、タダで福岡まで行かせてもらえて、エルトンのライヴさえ観れば後は自由だと思って喜んで行ったのだが、

とても素晴らしいライヴ(というよりコンサート)だった。

(そういえば、あの時ライヴ翌日にちゃんとライヴリポートを書いて局に提出したのだが、番組で使われたのか不明。あの原稿読みたいな)

僕は80年代に入ってから洋楽に触れるようになったので、

その当時のエルトンジョンといえば既にスーパースターだったが、

英国のニューウェーヴ世代のアーティストからは

ややロートル扱いされていたかもしれない。

僕もどこか昔の人って感じで見ていた。

そして毎週毎週録画して繰り返し観ていた

b0133206_09342381.jpg

ベストヒットU.S.A.

1984にチャートインしてきたエルトンのこの曲に一発で魅了された。

b0133206_09382334.jpg

まず曲そのものよりも、

1950年代を舞台にしたビデオが気に入ったのだ。

兵役に行った男と帰りを待つ女の遠距離恋愛

みたいなシンプルなストーリーなのだが、

登場する人物のファッションや画のカラーが

50s好きだった僕にはど真ん中直球。

80年代ってサントラからのヒットも多かったので、

これもてっきりそういう映画があるのかな?って思っていたくらい素敵な映像だった。

b0133206_09352363.jpg
(ダンスパーティーのシーンで突然映るリーゼントのエルトンには想わず苦笑してしまうが)

で、当時そのベストヒットU.S.A.の番組内でVJ小林克也大先生は当然タイトルを原題で

I Guess That's Why They Call It the Blues

と、スラスラと、しかも素晴らしい発音で紹介していたので、僕もすぐ憶えてしまった。

だから、この曲に邦題があるなんて全く意識していなかった。

ブルースはお好き?

な、なんだこのダサいタイトルは。

当時ラジオなんかではこの邦題で紹介していたのだろうか?

サガンの『ブラームスはお好き?』から引用したのだろうが、なんだかなぁって。

まぁ、そりゃ『アイ・ゲス・ザッツ・ホワイ・ゼイ・コール・イッツ・ザ・ブルース

なんてカタカナで書いても余計意味わからんが、

もう少しなんとかならなかったのか?

この原題を直訳すると

「(こんな気持ちを)人はブルースと呼ぶのだろう」

みたいな感じだと思うので確かに邦題を付けるのも難しかっただろう。

何よりこの国内盤シングルのジャケもダサい。

この曲を大好きな気持ちが冷めそうになるくらいイケてない。 

ビルボード全米チャート最高5位のヒットシングルのわりに、探してもこの国内盤をあまり見かけないは当時売れなかったんだと思う、きっと邦題のせいで。

(まぁ、みんなアルバム買ってたんだろうな)

つくづくイメージって大事だなと思った。

近年もいろんなアーティストによってカバーされ続けてるけど、やはり原曲が好き。


(追)邦題もそうだが、この曲の間奏でハーモニカを吹いてるのがスティーヴィワンダーだと最近まで全然知らなかった。いま、知ってからその音色を聴くと完全にそうだが。


by imag0020 | 2019-08-24 09:29 | 素晴らしき邦題の世界

先駆

素晴らしき邦題の世界 シリーズ vol.15

b0133206_10114317.jpg

 Israelites / Desmond Dekker and the Aces


今からちょうど50年前(!)

19694月16日付 英国オフィシャルチャートでシングル1位となったのが、

デズモンドデッカーの大ヒット曲 The Israelites

邦題『イスラエルちゃん』だ。

前週までマーヴィンゲイ悲しいうわさ

Heard It Through the Grapevine

が3週連続1位であり、

続いてデズモンドデッカーが1週のみ1位、

翌週からビートルズビリープレストンによる

ゲットバックGet Backが6週連続1位となる。

マーヴィンゲイとビートルズに挟まれている事実を見ても、

この曲がどれほどのヒットシングルだったか再確認できる。

モチロン、レゲエシングルとして初の快挙である。

さらにドイツ、オランダでも1位を獲得し、

その勢いはアメリカにも飛び、

なんとビルボードシングルチャートに

堂々のトップ10入りを果たしている。

つまり、デッカーはボブマーリーよりも先に世界に知られたレゲエシンガーなのだ。

こうなると、日本のレコード会社も、

レゲエという音楽を理解する、しない以前に

海の向こうでヒット中の洋楽ポップスとして無視できず、

めでたく国内盤シングルがリリースされることになった。

実際このシングルのライナーノーツには、

レゲエというワードは出てこないが、

こんな解説が載っている。

R&Bにカリプソ・タッチを加えたようなそして1度聞いたらもう1度針をおろしたくなるようなおかしな魅力を持った曲だ。」

まだ情報や資料が整備されていなかったであろう当時としては意外に悪くない表現だ。

トリニダード出身のギタリスト、リンテイトらがバックを務めているし、カリプソというのも強ち的外れではない。

ただ、デッカー独特のヴォーカルとロックステディの雰囲気を残すポップな曲調に引っ張られすぎて、

この曲が何を歌っているのか、までは理解しなかったのか、

イスラエルちゃん

なんて珍邦題にしてしまったのが面白い。

なぜ、ちゃん付け?

ゲットーでの厳しい生活をイスラエルの民に喩えたラスタファリズムのリリックであり、

まだ『イスラエル人』とか直球なタイトルでも良かったのかもしれない。

この曲そのものはあまりにも有名なクラシックゆえ、

なかなかクラブなどで聴く機会も少ないが、

この邦題のお陰か、この日本盤シングルを探している人は多いようだ。



b0133206_10185199.jpg
↑サントラLP滅多に見つからない
僕の好きな「3大マット」の1人、
マットディロン主演による最高にカッコいい映画

DRUGSTORE COWBOY (1989) の挿入歌として効果的に使用されていて好きになった。

https://youtu.be/QPx99IcGgfU




b0133206_10212338.jpg

おそらく2トーンムーヴメント絶頂期か?

1980年にSTIFFからリリースされたニューヴァージョンはアップテンポなネオスカ調に。 

フロアでかなり盛り上がってた印象あり。

むしろ、こっちの方をよくかけてたな。


by imag0020 | 2019-04-26 10:09 | 素晴らしき邦題の世界

夢中

素晴らしき邦題の世界シリーズ vol.14

b0133206_13274063.jpg

Modern Romance / Can You Move


今回紹介するのは

モダン・ロマンスの『サルサに夢中

所謂英国ファンカラティーナ・ムーヴメントの旗手

モダンロマンスの82年シングル。

この頃の曲はどれも良いし、

DJでも普通に使い勝手が良くて必ず何枚かレコードバッグに入っている。

ディスコ世代を筆頭にクラブ全方位どんなお客さんにもウケがいい。

この曲はオールドスクールラップの要素も含んでるし、

ガラージクラシックとしても知られているが、

日本のレコード会社はとにかくこの

ブリティッシュ・サルサ」を流行らせたかったのだろう。

ハッキリ言ってこの曲の歌詞で特に内容のある何かを歌っている訳では無い典型的なパーティーチューンだから、

普通にカタカナで原題をなぞるのが一般的だが、

どうしても「サルサ」というワードを使いたかったようで

実にシンプルかつ明快な邦題に仕上げている。

この曲はUSダンスクラブチャート2位に入るフロアヒットとなったので、

世界中で12インチシングルが流通しているのだが、

日本だけでこのような独自ジャケに邦題付きで7インチがリリースされている。

ジャケのデザインも良いし国内盤7インチ好きな僕の満足度も非常に高い一枚だ。

カップリングの『おしゃべりクイーン』についても、

おしゃべり魔女』『おしゃべりカーティス』と並ぶ、

ラップ=「おしゃべり」邦題シリーズだと思うので、

いずれ紹介しなくてはいけないなと。



b0133206_13313866.jpg

余談

ちなみにこの曲の冒頭のリリック

Can you move? Can you move?

 Can you shake to the rhythm of the latin groove?

は、スチャダラパーの名盤『The 9th Sense』に収録されている『FUN-KEY4-1の中で

命中 的中 ここでキックするリズム一晩中

と、さりげなくメロディと共に引用していることを発見したのは僕だけだと思う。


by imag0020 | 2019-03-16 13:26 | 素晴らしき邦題の世界

各国

素晴らしき邦題の世界 シリーズ vol.13

b0133206_01220024.jpg

The Piglets / Johnny Reggae


久しぶりの迷邦題シリーズ更新

今回紹介するのは

ザ・ピグレッツの『ポルノ・ソング

1971年にリリースされた英国チャート2位の大ヒットシングル。

コレは196080年代にジェネシスや10cc、ベイシティローラーズ等のプロデュースでも知られている英国の白人プロデューサー

ジョナサン・キングの別名ユニットだ。

キング氏は複数のアーティスト名でロック、ポップスのヒット曲を多数手掛けており、この曲もその一つである。

おそらくピグレッツ(子豚ちゃん)という名義も適当に付けただけなのだろう。

当時の英国スキンヘッド達にウケにウケていた初期レゲエ、ポップレゲエのクラシックとして愛され続けている曲だが、

まさかレゲエと関係ないアーティストが手掛けていたことは知らなかったし、

実はつい最近までこのシングルの国内盤がリリースされていた事も全然知らなかった。

それもそのはず原題と全く無関係な『ポルノソング』なんて邦題になっているのだから。

なんかの企画モノだと思って手に取ったらこの曲で驚いた。

確かにこの時代に英国で流行ったレゲエには下ネタが多い。

以前、ラジオ『千のヴァイナル』で

成人向けレゲエの世界

って特集をやったことがある。

https://imag002.exblog.jp/21866237/

でも、この曲が特別下ネタって訳でも無いし、それならこの時オンエアした曲なんてほとんど『ポルノソング』で良いかも。

多分当時の日本のレコード会社の担当者も、

なんとなく雰囲気で邦題を付けてると思う。

ただ、このキング氏、英国ではテレビ司会者としても有名な人物なのだが、

重性犯罪と猥褻罪で何度か逮捕されたりしているらしい。

下ネタソングかどうかなんて話以前にアウトな経歴の持ち主だった。

b0133206_01223228.jpg

b0133206_01223354.jpg

b0133206_01223494.jpg

b0133206_01223410.jpg
Johnny Reggae シングル各国盤ジャケ。日本盤含めてテイストは全く統一されていない。

by imag0020 | 2019-02-23 01:16 | 素晴らしき邦題の世界

音頭

『素晴らしき邦題の世界』

アイマグブログ初期の頃に紹介していたシリーズ
洋楽シングル邦題マニアの僕が長年探し求めた1枚。
b0133206_10082319.jpg

コステロ音頭
原題は[The World and His Wife]
名盤アルバム[Punch The Clock]
からのシングルカットで、
A面『シップビルディング』は、
82年当時のフォークランド紛争に対する風刺を唄った名曲であり、
もともとはロバート・ワイアットに提供した曲を
コステロがセルフカバーしたものだ。
ひっそりとチェット・ベイカーがゲスト参加していたりする。
問題のコステロ音頭はそんな名曲シングルのカップリングとして収録されているのだが、
なぜ、こんな脱力系タイトルになったのか?
一瞬、コステロが大瀧詠一のように音頭に取り組んでいたのか?
と本気で思ってしまうが、
なんのことはない、
ただこの曲のイントロが
「音頭っぽく聴こえる」
というだけなのだ。
この曲の訳詞は、
かのピーターバラカン先生が書かれたそうで、
ライナーノーツも書かれていた。
この邦題もレコード会社の担当ディレクターのおふざけではなく
バラカン命名説もある。
現在流通しているアルバムでは、
原題をカタカナ表記した邦題に変わっているらしく、
それもあって、このシングルがレア盤(または珍盤)扱いされているのだ。
コレ、いざ探してみるとホントに見つからない。
たまにバカみたいに高額で出品されていて、
ただ邦題が面白いというだけで、
そんな値段で買う人がいるとは思えないのだが、
(普通に名曲シップビルディングのシングルとして欲しい人もいるんだろうけど)
この国内盤7インチに関しては、
ジャケにある『コステロ音頭』という文字が、
プレミア価格の大半を占めている。
大体この手のレコードが出てくる時って
放送局などから処分された見本盤だったりするけど、
今回は全くの偶然で、
盤もジャケも新品みたいな状態の奇跡の1枚に出会った。
値段も信じられないくらい安くて、
もしかして知らない間に再発でもしたのかと思ったほど。
手に入って嬉しかったが、
だからと言ってDJに使える訳でもなく、
結局はこうやって話のネタにした後は
他の7インチとともに箱に入れられるだけではある。
聴きたければアルバムも持ってるし、
もう役目は終わってしまったのかも。


by imag0020 | 2016-04-11 10:04 | 素晴らしき邦題の世界

哀愁

『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#12
THE BOOMTOWN RATS / I DON’T LIKE MONDAYS
b0133206_1643230.jpg

アイルランド出身のバンド、
ブームタウン・ラッツの代表曲(79年)
この曲は78年にアメリカで実際に起きた
16歳の少女による 自宅近隣にある小学校での
ライフル乱射事件を題材にしている。
月曜を迎えるのが憂鬱であるというだけの理由から、
父親のライフルを持ち出し、
誰彼構わず射殺しようとした
というセンセーショナルな事件、
逮捕された少女が放った一言、
それがこの
[I Don't Like Mondays]というタイトルになっている。
「月曜日は嫌い」この台詞をどう邦題に結び付けるか、この曲は
オペラ的要素を採り入れたクイーンのような
ドラマティックな構成の楽曲であり
『哀愁のマンディ』と付けた担当者のセンスが光る。

その後バンドのリーダー、ボブ・ゲルドフは、
エチオピアを中心とした アフリカの飢餓救済のために
自らが呼びかけたアーティストの集合体を
[BAND AID]と名付け、
84年のクリスマス時期にチャリティソング
[Do They Know It’s Christmas?] をリリースする。
バンド・エイドには、バナナラマ、カルチャークラブ、デヴィッドボウイ、 デュランデュラン、ユーリズミックス、ヘヴン17、ヒューマンリーグ、
ミッジユーロ、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド、フィルコリンズ、 ポールマッカートニィ、スパンダーバレエ、スタイルカウンシル、 ワム!、U2、といった
英国を中心とした50名以上のビッグネームが終結、
当然のようにUKチャート1位のビッグヒットを記録する大成功を収めた。
さらに、即座に反応を示したアメリカのアーティストたちによる、
[USA for AFRICA]や、
世界中を巻き込んだ[LIVE AID]などへと発展し、
ボブ・ゲルドフは一躍時の人となり、
それらの功績が認められて、
英女王エリザベス2世から栄誉あるナイト爵位を含む数々の賞を受賞した。
しかし、これら一連のトピックスは、
彼らの知名度を一気に世界中へ
拡げたにも関わらず、バンドとしての活動はフェイド・アウトしてしまった。

by imag0020 | 2008-05-30 16:05 | 素晴らしき邦題の世界

哲学

『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#11

BRUCE LEE / MY WAY OF KUNG-FU
b0133206_21452461.jpg

今回はこのシリーズ中ではかなりの異色作を紹介。
老舗映画専門誌『ロードショー』の
ブルース・リー7周忌追悼記念号特別付録として
制作されたソノ・シート7インチ。
東宝レコードからLP、シングルが発売された
『マイ・ウエイ・オブ・カンフー』(79年)
から抜粋して編集したダイジェスト盤。
香港ゴールデン・ハーベスト社が長年秘蔵していた
肉声録音テープ(英語、広東語のヴァージョンがある) を
編集し、音楽を加えたもので、正式な録音年月日は不明。
(まだリーの主宰する『ジークンドー』という
オリジナル武道の名称が出てこないことから、
かなり初期、『グリーン・ホーネット』の頃
ではないかと言われている)
『燃えよドラゴン』で「考えるな、感じろ」
と、弟子に対して語るシーンはあまりにも有名だが、
リーの『マイ・フィロソフィ』はあまりにも深い。
しかし、リーは絶妙な『たとえ上手』でもあり、
かなり難解な内容であっても興味深く聴けるし、
なんとなく理解出来たような気分にさせてくれるのである。
それにしても『私の武道哲学』とは、
堅いイメージではあるが絶妙な邦題センスである。
こんな哲学を語っただけのレコードまで話題になるほど
当時リーの作品はまだまだ渇望されていたわけで、
没後7年を経てもなお、
リーの人気が全く衰えていなかった事の証明となる1枚である。
ただ、哲学を語るのに『怪鳥音』(リーの雄叫び)は必要ないと思う。
by imag0020 | 2008-05-21 21:45 | 素晴らしき邦題の世界

DJ / 音楽評判家 / 80's洋楽王 / マットマートンファンクラブ / アイマグ編集長


by imag0020
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30