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アイマグブログ― カマタヒロシ 

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『コマーシャル・ゾーン』シリーズ#8

『コマーシャル・ゾーン』シリーズ#8
<スズキ編>
TEARS FOR FEARS / SHOUT
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英国出身のデュオ、ティアーズ・フォー・フィアーズの
2ndアルバム[Songs From The Big Chair]からの
全米No.1ヒット・シングル(85年)
同アルバムからは、この『シャウト』と、
[Everybody Wants To Rule The World]という2曲連続の
全米No.1シングルが生まれ、続く[Head Over Heels]も
トップ3入り、当然のようにアルバムも1位に輝いている。
(本国でも1位にこそなっていないが、同様に大ヒットした)
ニュー・ウェーヴのグループがヒットを飛ばすのは珍しくなかったが、
彼らの曲は何とも言えない重々しい雰囲気があって、
例えば同時代の英国出身デュオであるWham!などとは真逆の
何か安易なポップさを否定しているように聴こえた。
にも関わらずこれほどの大ヒットになったのは、
やたらと「シャウ~シャウ」と繰り返される壮大かつキャッチーな
サビの部分が印象的だったからだろう。
この『スズキ・カルタス』のCMもサビを巧みに使用した映像だった。
# by imag0020 | 2008-04-18 23:08 | レコード日記

主張

『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#8
THE CLASH / KNOW YOUR RIGHTS
主張_b0133206_22534624.jpg

アメリカでのクラッシュ史上最大のヒットとなった、
5 thアルバム[Combat Rock]からの先行シングル(82年)
他にも[Rock The Casbah],[Should I Stay Or Should I Go]
といったシングル・ヒットが生まれたアルバムだが、
それらと比較すると、どうにも地味な印象が拭えない曲だ。
本来のクラッシュらしい生真面目さとでも言うべきか。
なにしろ邦題が『権利主張』である。
だがクラッシュほど漢字(日本語)タイトルがハマるバンドもない。
これはクラッシュの国内盤をリリースするCBSソニーの
当時の担当ディレクター氏のセンスなのだろうが、
相当クラッシュを理解していた人であろう。
邦題を並べてみるだけでクラッシュというバンドが理解できるのだ。
[White Riot]→『白い暴動』
[Give ‘em Enouh Rope]→『動乱』
[English Civil War]→『英国内乱』
[The Equaliser]→『平等』 etc.
まさに詩人であり革命家であったジョー・ストラマー
という人物像そのままの言葉が並んでいる。
筆者が中学生の頃、初めてクラッシュを見た時の印象も「漢字」だった。
『コンバットロック』のジャケットにも使われているバンコクの線路上で
撮影された写真でジョーが『無線衝突』と書かれたTシャツを着ていて
「なんで日本語書いてるんだろう?」と不思議に思ったり、
後にも先にもたった一度きりの来日ツアーとなった82年のライヴが
当時NHKでオンエアされていたのだが、
その時もジョーは『団結』と書いたハチマキを巻き、
右腕には「世界はひとつ」、左腕には「ミッキーマウスを殺せ!」(笑)
というメッセージをマジックで書いていたのだ。
それにしても、このジャケットにおける『権利主張』の重さ、
レイアウトの迷いの無さはどうだ。文字通り「主張」している。
当然、英国盤等はこの四文字が入っていないデザインなのだが、
どう考えても日本盤の仕様の方が優れているし、
外国でのウケも良かったのではないかと思う。
# by imag0020 | 2008-04-17 22:53 | 素晴らしき邦題の世界

『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#7

『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#7
BLONDIE / THE TIDE IS HIGH
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ブロンディ、80年のヒットシングル。
この頃のブロンディのブレイクぶりはハンパなものではなく、
79年の[Heart Of Glass]から始まって、 80年の[Call Me]、
そして、この[The Tide Is High]、続く[Rapture](81年)と、
怒涛の4作連続全米No.1ヒットを記録しているのだ。
しかし、ブロンディは、その活動初期から評価されていたわけではない。
70年代前半からニューヨークで活動を始めているが、本国よりも
まず日本、そしてパンク・ニューウェーヴの渦巻く英国で評価され、
その成功に乗って米国に逆輸入されることになるのだ。
同時期のニューヨークのシーンと言えば、パティ・スミス・グループ、
テレヴィジョン、トーキング・ヘッズ、ラモーンズなど、
かの有名なライヴハウス[CBGB]を拠点としていた連中が中心となっているのだが、
ブロンディはそこからいち早く脱却し、ディスコ・サウンドを取り入れ、
シングル・ヒットを狙ったポップ路線へと移行する。
デボラ・ハリーが新世代のセックス・シンボルとして認知されたことも
成功を生んだ要因であっただろう。
しかし、なんと言ってもこのグループは中心メンバー、
クリス・ステインの類い稀なる音楽センスに拠るところが大きい。
例えば『ラプチャー』は、ジャズ・サックス・プレイヤー、トム・スコットを
フィーチャーしたアーバンなサウンドを展開したラップ・ソングで、
ラップを採り入れた楽曲として初の全米No.1に輝いているし、
この『夢見るNo.1』では、ジャマイカのシンガー、ジョン・ホルトの
ヴォーカル・グループ、パラゴンズによる60年代ロックステディ期の名曲を
カヴァーし、これもジャマイカのオリジナル曲をカヴァーした
初の全米No.1を獲得した楽曲となった。
原曲はロックステディらしいスゥイートなラヴ・ソングで、
“I'm Gonna Be Your Number One♪” と唄うサビが印象的だが、
訳すなら「私は貴方のNo.1になってみせる」というNo.1奪取宣言的な感じだろうか。
「夢見るNo.1」とは少し優しい印象になるが、見事な邦題センスではある。
それにしても、80年代初頭に一般的なアメリカ人にとってアンダーグラウンドな
存在であったハズのレゲエとラップで立て続けに全米1位を獲得しているとは…
同年代にやはりレゲエやヒップホップを果敢に採り入れていた
The Clashでさえ全く及びも付かない快挙である。
# by imag0020 | 2008-04-16 19:33 | レコード日記

『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#6

『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#6
CULTURE CLUB / DO YOU REALLY WANT TO HURT ME
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昨日の『コマーシャル・ゾーン』に続きカルチャー・クラブの登場。
全英1位、全米2位という大ヒットを記録した3 rdシングル(82年)
英国ラヴァーズ・ロック調な名曲。(B面にはDUBヴァージョンも)
この『君は完璧さ』という邦題は過去このコーナーで紹介した中でも
異例の非常に興味深い経緯によって生まれている。
実はこの曲、昨日も紹介した1stアルバム『ミステリー・ボーイ』に
封入された歌詞カードには2つのタイトルで表記されているのだ。
表面ライナー・ノーツの曲名表記箇所には、
『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#6_b0133206_112130.jpg

↑Side-B ⑤曲目『君は完璧さ』と書いてあるのだが、
裏面の歌詞対訳箇所には、
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↑2-⑤『冷たくしないで』と書かれているのだ。
どちらかが、クレジット・ミスなのか。
原題である[Do You Really~]の意味や、歌詞の対訳を読むと、
かなり女々しい男の心情を唄った曲であることから、
『冷たくしないで』という邦題はそれほど異訳ではないと言える。
しかし、『君は完璧さ』となると全く意味が通じなくなってくる。
実はこれ、当初は『冷たくしないで』と表記していたにも関わらず
急遽改題しているのだ。
『素晴らしき邦題の世界』シリーズ#6_b0133206_11322.jpg

ヒットシングル『すみれSeptember Love』(82年)で知られる
日本のNew Wave系バンド、一風堂のメンバーで作曲家としても
80年代に多数のヒットを持つ、見岳章がソロ・シングルとして
[Do You Really~]のカヴァーをリリースしているのだが、
サビ部分以外の歌詞はオリジナルの日本語詞になっていて、
その際に付けられたタイトルが『君は完璧さ』なのである。
つまり、カルチャークラブの日本デビュー盤より先にカヴァー曲が
存在するという異例の事態が起きていたのだ。
しかも、この時点ではカルチャークラブの国内リリース元となる
ビクターもこのカヴァー・ヴァージョンの存在を認識しておらず、
『冷たくしないで』と邦題を発表した後に把握したようである。
同一曲なのにタイトルが異なるとリスナーが混同するという理由で
『君は~』の方に統一したのだと言う。
この曲にいち早く目を付け採り上げていた見岳章もスゴイが、
カルチャークラブがその後、あれほどの世界的ビッグ・グループに化けるとは
まだその当時見岳自身もビクターにとっても予想出来なかっただろうし、
一風堂も前述のヒット曲などでブレイクしていた時期だったので、
その影響力をカルチャークラブのプロモーションに利用したいという
担当者の思惑も見え隠れしていたような気がする。
(今となっては見岳章のヴァージョンの方が相当レアだが)
しかし、本家の方のタイトルを折れて変更させるなんて...
「邦題の世界」屈指の珍エピソードである。
# by imag0020 | 2008-04-15 23:58 | レコード日記

『コマーシャル・ゾーン』シリーズ#7

『コマーシャル・ゾーン』シリーズ#7
<サントリー編4>
CULTURE CLUB / MYSTERY BOY
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洋楽ポップス黄金期であった80年代の日本において、
ヴィジュアルの話題性と楽曲の良さでトップの人気を誇ったグループ、
カルチャー・クラブの日本デビュー・シングル(82年)
この曲はサントリーのウイスキーCM曲として書き下ろされたもので、
本国イギリスではシングル、アルバムともに未収録の
完璧に日本独自企画シングルである。サントリー恐るべし。
先に書いたように、このグループはファンカラティーナ・サウンドに
モータウンやレゲエの要素を加えた楽曲センスの良さが売りで、
確かな演奏力の裏付けもあった。
しかし、常に話題の中心となるのはヴォーカル、フロントマンである
ボーイ・ジョージの存在であった。
このシングルのタイトル『ミステリー・ボーイ』も、
ボーイ・ジョージ自身のことを歌っているように見受けられるし、
1 stアルバム[Kissing To Be Clever](邦題:ミステリー・ボーイ)には
この他にもタイトルに[BOY]と付く楽曲が3曲もある。
とにかく、ボーイ・ジョージのインパクトで売っていく戦略だった。
その後、英国、日本に続いてアメリカでもグループは大成功を収めるが、
ボーイ・ジョージの様々な奇行、トラブルによって人気は凋落の一途を辿り、
とどめとなったボーイ・ジョージのヘロイン所持による逮捕で86年に解散。
その後、98年にオリジナル・メンバーで再結成を果たすも、
2000年以降もボーイ・ジョージは数回の事件を起こし逮捕された。
良くも悪くもボーイ・ジョージに(足を)引っ張られてきたグループだったが、
なんと、現在はボーイ・ジョージ抜き、
しかも、全盛期のボーイ・ジョージよりも美形のヴォーカリストを迎え、
新生カルチャー・クラブとしてライヴ活動を行っている。
# by imag0020 | 2008-04-14 22:32 | レコード日記

DJ / 音楽評判家 / 80's洋楽王 / マットマートンファンクラブ / アイマグ編集長


by imag0020
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